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神戸で英覆面アーティスト・バンクシーさん実録映画 公開記念イベントも

企画・発起人の同館・齊藤誠さん(左)とアーティストの廣中薫さん(右)

企画・発起人の同館・齊藤誠さん(左)とアーティストの廣中薫さん(右)

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 元町商店街4丁目のミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で4月30日より、英ストリートアーティストBANKSY(バンクシー)さんのドキュメンタリー映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」が公開される。

映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」

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 バンクシーさんは名前以外のプロフィルや姿を一切世間に明かしていない英・ブリストル出身のストリートアーティスト。主にステンシルを使った作品をゲリラ的に描くことで知られており、政治色やメッセージ性の高い活動も展開している。同作は、2013年10月1日に告知もなくバンクシーさんが始めたNYでの展示プロジェクト「Better Out Than In」を追ったもの。バンクシーさんは毎日1点、路上に自身の作品を残し、場所を明かさず公式サイトに投稿。その場所を探し当てるために人々がSNSを駆使してNYを駆け巡った1カ月間を記録した内容となっている。

 同館では、同作公開を記念して神戸芸術工科大学の准教授で、自身もアーティストとして活躍する廣中薫さんのトークイベントと展覧会を開催。グラフィティとストリートアートが好きという廣中さんは2004年、18切符で西日本各所を旅する中、多くのシャッター街などに遭遇し危機感を持ったという。2008年ごろ、南仏で画家ジャン・コクトーの壁画による街の活性化例に感銘受け、同大で活動を開始。これまでNYやLAの寂れた廃虚的な地区をグラフィティで再生するプロジェクトの視察を行いながら、現在は元町高架商店街(モトコー4)のアーティストが自主運営する企画スタジオ・実験ギャラリー「luvart FACTORY Q」やイラストレーションを街に置く「かすがプラザ活性化プロジェクト」などを展開している。

 上映期間中、同館2階イベントスペースと入り口シャッターで廣中薫展「#バンクシーを追いかけて(#iloveストリート)」をはじめ、元町高架商店街でアートイベントを開催。4月30日・5月1日(15時~18時)は、同館2階で廣中さん指導の下、ライブペインティングワークショップ、5月1日(16時10分上映終了後、映画鑑賞者対象)は、同館2階で廣中さんによるトークイベント「#Banksyを追いかけて(#iloveストリート)」を行う(以上、入場・参加無料)。

 「映画の中でアートが街づくりにつながっているという点が面白いところ」と企画・発起人の同館・齊藤誠さん。廣中さんは「映画試写会を開催したことから、今回の企画につながった。大好きなストリートを多くの皆さんと楽しみたい」と話した。

 鑑賞料は、一般=1,700円、学生全般=1,000円、60歳以上=1,100円など。5月20日まで。

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