神戸交通振興(神戸市長田区)が5月15日、神戸中心部の観光スポットを巡る遊覧路線バス「シティー・ループ(CITY LOOP)」ガイドの春夏制服を刷新した。
約10年ぶりの刷新となる今回。これまでは既製服を制服としていたが、地場産業である神戸ファッションを発信できればと全て神戸ブランドで統一し、独自の制服で新調した。製作を担当したのは、制服=アパレルメーカー「ワールド」(中央区港島中町6)、帽子=老舗帽子専門店「マキシン(maxim)」(北長狭通2)、靴=神戸シューズ参画のシューズメーカー「アルジェント」(長田区)。
制服は、スカイブルーとホワイトのコントラストでバックリボンが印象的なワンピース。天然素材で作られたキャノチエ型ハットを合わせ、「閑静な大人の女性の中に爽やかな少女が垣間見える」ように仕上げた。「これまでの制服イメージを破ることを第一に考えた。ガイドが下車してもおしゃれな街に溶け込み、『シティー・ループにまた乗りたい』と思っていただけるようになれば」(ワールド担当者)という。
同日、「第46回神戸まつりメインフェスティバル」の「おまつりパレード」に参加し、新しい制服をお披露目。シティー・ループ25周年を記念して昨年12月に誕生したオリジナルキャラクター「ループにゃん」の着ぐるみも初お披露目した。同キャラクターは今後、秋に開催する「第16回スルッとKANSAI バスまつり」「交通フェスティバルin名谷車両基地~B-Free~」などにも登場する。
同社自動車部調査課の家村政広さんは「神戸ファッション産業を代表するメーカーがコラボレーションすることで、地場産業のPR・活性化に貢献できれば。秋冬の制服も製作中なので楽しみにしていただきたい」と話す。
同制服の着用は9月30日まで。