兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-0901)で10月15日、日伊国交樹立150周年記念「世界遺産 ポンペイの壁画展」が始まった。
西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火により埋もれてしまった地中海に面した南イタリアのポンペイ。1748年から発掘が始まり古代都市の姿が徐々に明らかになる中、火山灰が乾燥剤に似た役割を果たしたことにより奇跡的に保存された色鮮やかな壁画が見つかった。
同展では、世界遺産に指定されたポンペイとその近郊の遺跡から出土した壁画を、描かれた主題ごとに紹介。「建築と風景」「日常の生活」「神話」「神々と信仰」の順に79点展示し、日本初公開の壁画や制作に使われた道具や顔料なども公開する。
今回の展示では、館内で一部作品を撮影できる時間帯を設定。第III章「エルコラーノのアウグステウムの部屋」に展示されている「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」のほか、「ケイロンによるアキレウスの教育」などの代表作が10月内の金曜・土曜18時~20時、撮影できる。フラッシュ撮影、三脚および自撮り棒の使用は不可。
エントランスホールでは、「ケイロンによるアキレウスの教育」の顔部分を切り抜いた「顔出しパネル」や古代ローマ風の衣装を用意し、記念撮影もできる。
開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,500円、大学生=1,100円、高校生・65歳以上=750円、中学生以下無料。12月25日まで。