神戸・三宮センター街2丁目(神戸市中央区三宮町2)で11月1日、無料公衆無線LANサービス「KOBE Free Wi-Fi」の提供が始まった。
神戸を訪れる外国人観光客への「おもてなし」向上のため、神戸市が市内民間事業者と連携して取り組む事業の一環として行われる同サービス。ICTを活用した外国人観光客の利便性および回遊性の向上を目的として、市内の団体・施設を対象に導入にかかる助成制度を活用して設置された。
「街の機能として必要なサービスであると考え、設置を決めた」と話す三宮センター街2丁目商店街振興組合企画・商業振興担当理事の藤井淳史さん(毛利マーク取締役)。同商店街には2006年3月より毎年アート作品を1点ずつ地面に収蔵する「ストリートミュージアム」もあり、「スマートフォンなどで撮影した画像をSNSなどにアップして拡散していただけるのでは」と期待も寄せる。
10月25日・26日に行われた組合員向け事前説明会には、商店街の関係者らが多数参加。参加者からは「お客さまにWi-Fiが使える場所がないかと聞かれることがあった。サービスが開始されてとても助かる」という声も多かったという。藤井さんは「商店街の関係者の方々が予想以上に関心を持っていることに驚いた。少なからず街にこのようなサービスを求めているお客さまがおられるんだなとも思った。このサービスがお客さまとコミュニケーションを取るチャンスにもなる」と話す。
利用時は、神戸市指定のログイン画面から接続。同時に1200台のクライアントが24時間接続可能。接続画面は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語の多言語に対応する。接続方法は商店街の一部店舗のほか、三宮インフォメーションギャラリー「HATENA」(三宮町1)などで確認できる。