神戸電子専門学校(神戸市中央区北野町1)で7月25日、不定期合体変形ユニット「YUTOONZ(ユトゥーンズ)」によるライブペインティングパフォーマンスが行われた。
同イベントはオープンキャンパスも兼ねて同校で行われたもので、来年度の入学を検討中の高校3年生と在校生合わせて約60人が参加。同ユニットはイラストレーターの白根ゆたんぽさんと今井トゥーンズさんが2004年に結成。プロジェクタ投影によるビデオジョッキーとライブペイントをミックスさせたパフォーマンスのほか、映像制作、インスタレーションなどさまざまなスタイルでアート活動を行っている。
当日は同校北野館1階エントランスに縦130センチ、横162センチのキャンバスを設置し、「YUTOONZ」の2人がライブペインティングを行った。グラフィックや工業デザイン、サウンドなども教える同校の在校生は真剣なまなざしでパフォーマンスに見入っていた。
イベントでは一方がライブペインティングを進めながら一方がフリートークを行った。イラストレーターとして18年間活動している白根さんは、司会の男性から「描きたいイラスト」を問われ、「特にない(笑)。クライアントがどんなものを求めているか、話をよく聞いて、自分を出し過ぎないようにどう仕上げるか考えることが仕事」と話した。一方、「好きなことを仕事にしてどうか」と問われた今井さんは「自分の力が足りないことにストレスを感じることもある。『ここで終わり』と思った時点で自分の賞味期限が終わるなら、自分を好きでいられない。『継続は力なり』は本当なので、ダメな時でも描くことをやめないでほしい」と呼び掛けた。
最後にライブペインティングの魅力を問われた2人は「後戻りできない、言い訳がきかない感じが面白い。『マズイな』の連続の時もあるが、終わった時に何とかここまで持っていったという達成感も魅力」(白根さん)、「時間軸を見せられるのが魅力。イラストレーターの仕事で見ている人と自分達が同じ時間を共有できることが少ないから楽しい」(今井さん)と、それぞれ答えた。