神戸で「創作粘土人形展」-人形や動物、野菜など30点展示

赤池加土子さんの作品「一休み」など会場には30点の作品を展示する

赤池加土子さんの作品「一休み」など会場には30点の作品を展示する

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で7月28日、企画展「創作粘土人形展 -夢彩色(ゆめいろいろ)-」が始まった。

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 同展は、石粉粘土で創作した作品約30点を展示するもので、日本クレイクラフト協会教授の赤池加土子さんと同協会の三木はるみさんが出展。作品は、制作期間3カ月を要したという女性2人が寄り添う作品「優美」のほか、動物や野菜、花などさまざま。

 石粉粘土とは「焼かない陶芸」と呼ばれる粘土で、自然乾燥のみで焼成を行わない。粘土人形は、ワイヤーで形作った人形によくこねて柔らかくした粘土を肉付けし、乾燥してから衣装を着せ、最後に着色、ニスを塗って完成する。衣装も粘土で作っている作品も多い、布を使う場合は石粉粘土を付着させたものを使ったり、色付けの際に絵の具を厚塗りしたりするなど違和感が出ないような工夫も施した。

 作品が乾燥する際にゆがむこともあるという粘土人形。赤池さんは「もしゆがんだらそれを生かして作品作りをする」と話す。「きちっと型にはまっただけだと面白くない。反対にもし同じものを作れといわれてもまったく同じものは作れない。それも魅力」とも。三木さんは「偶然いいものが出来ることもある、それも粘土人形の面白さ」と話す。

 粘土人形の創作を始めて30年以上になるという赤池さんは「自分がこういう作品を作ってみたいというのを作ってきたので、すべての作品がお気に入り。一度作り始めると早く服を着せてみたい、早く出来上がりが見たいと夢中になる」とその魅力を語る。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。8月9日まで。

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