神戸らんぷミュージアムで「ガラス書」展-作品35点を展示

書だけでなく絵を描いた「ガラス書」も展示

書だけでなく絵を描いた「ガラス書」も展示

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で9月1日、企画展「佐藤篁心 Koushin Sato ガラス書展」が始まった。

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 同展は、佐藤篁心さんが手がけた「ガラス書」作品約35点と、佐藤さんが講師を務める書道教室の生徒の作品約40点を展示するもの。展示作品は「ガラス書」を立ち上げた4年前ごろから制作したもので、スワロフスキーをあしらった作品や裏側から彩色した作品など趣はさまざま。

 「ガラス書」とは、ガラスの表面にサンドブラストなどの処理を行い、その処理面にコロイド溶液に墨が磨きこまれた墨液によって文字や装飾を描いたガラス作品。書かれた文字や装飾が定着することで、素材としてのガラスの透明性や造形により立体感を演出できる。「墨の奥深い表現を生かすために3人のアーティストが時間をかけて作り上げた」(佐藤さん)という。

 佐藤さんは「ガラス書」を始めたきっかけを「今までやってきた書道は作品を作っても、和室などに展示場所が限られ、倉庫の中に眠ってしまったものもあった。それに比べ『ガラス書』は洋間にも合うので、今よりも『書』が受け入れられやすくなるのではと思った」と振り返る。同ミュージアムの伊藤副館長は「佐藤さんの作品は、置く場所やライティングによって『顔』が全然違う。これは新たなアート」と話す。

 佐藤さんの作品制作は「ガラス書」の特性上、失敗があっても洗い落とせないことが前提。「作品制作は一発勝負。気分が乗っている日は1日で5作品仕上げることもある。反対に気分の乗らない日は触りもしない」と明かす。「作品の奥行きを立体的に表現するにはガラス以上の素材はない。ガラスは表現の仕方が無限大。文字離れしている時代だからこそ、たくさんの人に『ガラス書』を見ていただき、広めていきたい」と作品作りに意欲をみせる。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。今月13日まで。

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