阪神淡路大震災から丸15年を迎えた今年、「神戸震災復興記念公園」(神戸市中央区小野浜町)が1月17日、オープンした。
同園は1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の災害からの復興を記念する事業として神戸市が計画したもので、総面積は1万2,000平方メートル。昨年6月には、神戸市民が中心となって5月から育成していた芝生の苗7万2,000ポットを公園敷地に植え付け、芝生を手作りするイベントを開催した。10月には開園プレイベントも開催した。
当日行われた開園式典では、事前に公募していた同園の愛称を発表。愛称は「みなとのもり公園」で、「短くて覚えやすく、港のそばにある公園だと伝わりやすい。平仮名にすることで子どもたちにも分かりやすいのでは」というのが選考の理由。
式典に参加した神戸市の石井陽一副市長は「15年を迎えた節目の日に作り続ける公園がオープン。震災の経験、復興の最中で学んだことを震災の経験のない方にも風化させることなく伝え、我々の経験を発信していきたい」とあいさつ。「まだ完成していない公園。これからも市民のボランティア精神を育てていきたい」とも。
その後、神戸市立明親小学校(兵庫区)の児童106人で構成する「しあわせ運ぶ合唱団」が「しあわせ運べるように」など3曲を披露。同曲の合奏中は手話も交え、体でリズムを刻みながら懸命に歌う姿にギャラリーからは大きな拍手が寄せられた。
式典への参加者にははさみを持参するよう呼びかけていた同イベント。式典の最後には参加者全員でのテープカットが行われた。