旧暦の正月を祝う「春節祭(しゅんせつさい)」が2月13日、神戸南京町(神戸市中央区栄町通1)で始まる。
毎年40~45万人を動員する同イベントは、1997年に神戸市の地域無形民族文化財に指定された南京町のメーンイベント。旧暦で節句を祝う中国では旧暦の正月を「春節」として盛大に祝う。この時期の中国は爆竹が鳴り響き、祝い事には欠かせない龍や獅子が舞い踊り、大いににぎわいを見せる。神戸南京町でも旧暦の正月に合わせ、1987年から「春節」をアレンジした「春節祭」として開催が始まり、今回で22回を数える。
旧暦の元日である14日から21日までの期間中は新年を祝い商売繁栄を祈る伝統行事をはじめ、さまざまなイベントを開催。三国志の英雄や楊貴妃などに扮した京劇の衣装とメークで元町商店街や三宮をパレードする「中国史人游行」や中国雑技団による「北獅(ペイスー)」「雑技」なども披露。「雑技」は「手のひらの上の天使」といわれるバレエの動きを取り入れたパフォーマンスを行う。13日は前夜祭として三宮エリアで龍のパレードや大丸神戸店(明石町)北側道路で全長47メートルの金龍の演舞、龍舞、獅子舞などを披露する。
海榮門前では「ポチ袋くじ」(200円)を毎日販売。各日、香港や上海への旅行を特賞として用意する。そのほか、「花文字(梅花書道)」や「剪紙(切り絵)」の実演販売も。
同組合担当者は「平日と土日とでイベントの中身が違うので、日を替えて何回も来ていただければそれぞれ違う楽しみ方ができるのは」と話す。「土日は例年の状況から見て、かなりの混雑が予想される。その場合一方通行の規制を行うかもしれないので、長安門(東側の入り口)から来ていただければ」とも。今月21日まで。