高校生の挑戦や成長をサポートするアクセラレーションプログラム「Break Through Project in Hyogo」の最終回が2月2日、「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」(神戸市中央区小野浜町)で開催された。主催はNPO法人「Locaneer(ローカニア)」。
ビジネスや海外留学などに興味のある高校生が、自分のアイデアや才能を伸ばすことをサポートする同イベントは2024年10月に始まり、今回で5度目となる。毎回ゲストを招き、ビジネスや社会課題、今後の進路についての考察を深めてきた。これまで登壇したゲストは、「リアルカレッジ」の中谷裕次さん、認定NPO法人「very50」の杉谷遼さん、一般社団法人「ウィルドア」の竹田和広さん、「トビタテ!留学JAPAN」プロジェクトディレクターの荒畦(あらうね)悟さん。最終回となる今回は、2023年4月に歴代市長の中で最年少の当選者となった高島崚輔芦屋市長を招いた。
高島市長は、芦屋市が取り組む「教育改革」や自身の学生時代の経験を交えながら、「主体的に学ぶことの大切さ」について講演。講演後には多くの高校生から寄せられた質問に答えた。参加した高校生からは「遠い存在だと思っていた市長を身近に感じることができる貴重な経験だった」「プロジェクトを通じて、学校では出会えない、意欲的に挑戦する同世代の高校生と出会えた」との声が聞かれた。
「Locaneer」代表理事で自身も高校生の今永拓輝さんは「今活躍している人も最初から明確な目標や大きなビジョンを持っていたわけではなく、紆余曲折を経て今があることを知ってほしい。まずは小さなことからでも良いので、今回のプロジェクトを次のステップへ踏み出すきっかけにしてほしい」と話す。