
「神戸フォント」のデザイン展「KOBE FONT GRAPHICS」が3月25日、新長田・大橋地下道「アスタギャラリー」(神戸市長田区大橋町4)で始まった。
「神戸フォントプロジェクト」の運営事業者で、就労継続支援事業所を運営する「PLAST」(長田区腕塚町4)と神戸芸術工科大学(西区学園西町8)が主催する同イベント。「神戸フォント」は2023年5月から始まったプロジェクトで、障害者のアート作品をデザイナーやデザイナーを目指す学生がグラフィックデータに変換する。データは個人や企業が利用でき、利用額が作成者に還元される仕組みとなっている。今回の展示は、これまで個人や企業を通じて口コミで広がってきた同プロジェクトをより多くの人に知ってもらおうと初企画した。
会場では「神戸」をテーマに新たに描かれた12作品を展示。就労継続支援事業所で働く障害者が描いた「ポートタワー」「鉄人28号」「ジャズ」など神戸にゆかりのあるイラストを、神戸芸術工科大学の学生がバナーデザインに仕上げた。「PLAST」代表の廣田恭佑(きょうすけ)さんは「障害者のアートが神戸の街で多くの人の目に触れ、企業にも活用いただける機会になれば」と期待を寄せる。
開催時間は7時~23時。入場無料。4月29日まで。