
神戸市立王子公園のジャイアントパンダ「タンタン」を追悼する美術展示が現在、水道筋商店街(神戸市灘区水道筋3丁目)で開催されている。
パンダ館の前で「ありがとうタンタン」のポスターを持つ王子動物園広報担当の尾上勝利さん
タンタンは阪神・淡路大震災で被災した神戸市に対し2000(平成12)年に中国・四川省から同園に貸し出され、2024年3月31日にこの世を去った人気動物。同園では死後1年となる2025年3月31日にタンタンへの感謝の気持ちを伝える追悼事業を行った。
水道筋商店街では今回、神戸市立科学技術高校(中央区脇浜町1)の生徒が作成した追悼作品の展示を企画。会場では、在りし日のタンタンを8枚の写真で伝えるほか、ジャイアントパンダの飼育環境を知ってもらうため、主食の竹をイメージし水墨画で描いた笹の絵とモチーフを展示する。
同園広報担当者の尾上勝利さんは「タンタンが死んだ後も、飼育員のSNS投稿に反響が続いたり、会えない中でも献花に来てくださる人がいたりなど、タンタンの存在の大きさを感じた。タンタンへの感謝を皆さんと共有できたら」と話す。
開催時間は11時~17時。4月30日まで。