大丸神戸店で「絵で読む宮沢賢治展」-挿絵本など貴重な資料を展示

宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」(1931年) ©林風舎

宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」(1931年) ©林風舎

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 大丸神戸店(神戸市中央区明石町、TEL 078-331-8121)内の大丸ミュージアムKOBEで8月27日、「絵で読む宮沢賢治展-賢治と絵本原画の世界-」が始まった。

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 童話作家であり詩人である宮沢賢治は37年という短い生涯の中で詩や童話、演劇の創作に加えて、科学や自然、農村での活動と広く多彩な才能を開花させた。出身地の岩手県を「イーハトーブ」と名付け、岩手や花巻という土地に自ら根ざし、その豊かな自然の中で動物たちと語らいながら、数々の文学空間を創り出した。

 同展では、宮沢賢治の作品を2部構成で展示する。第1部のテーマは「宮沢賢治という現象-宮沢賢治の生涯-」で、作者没後、弟が遺品を整理中にトランクから発見した「雨ニモマケズ手帳」、死の前日に詠まれた句をはじめとする、作者直筆の詩や童話の原稿や水彩画、書簡、戦前戦後に出版された代表的な挿絵本など貴重な資料を展示。第2部のテーマは「すきとほつたほんとうのたべもの-賢治童話の挿絵の世界-」で、作者の童話や詩に添えられた挿絵原画や彼の文学に触発され創作した絵画作品を通して、絵本原画の世界を紹介する。

 会場内では「銀河鉄道の夜」の星空をほうふつとさせる空間演出を行い、賢治の世界を多角的に紹介する。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。閉場の30分前まで入場が可能。入場料は、一般=800円、大高生=600円、中学生以下=無料。9月8日まで。

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