兵庫県庁で9月8日、来年11月20日に開催が決定した「第1回神戸マラソン」についての発表が行われた。
同イベントは「ランニングを核とした県民・市民スポーツの振興を図るとともに、兵庫・神戸の魅力を国内外に発信する」(神戸マラソン実行委員会)ことを目的に開催するもの。開催種目はフルマラソン、クオーターマラソン、ファミリーマラソンで、制限時間は最大7時間、大会規模は約2万人を設定している。
大会テーマは『「感謝と友情」-Thanks & Friendship-』。コースはスタートの神戸市役所前から西へ、鉄人28号のある若松公園を通り、JR須磨駅やマリンピア神戸を通り明石海峡大橋付近で折り返し。須磨海浜水族館前を通り、ホームズスタジアム神戸や七宮神社からポートアイランドへ神戸大橋を渡り、しおさい公園を経て市民広場周辺がゴール地点となる。
会見で、井戸敏三兵庫県知事は「大震災からの復旧、復興を遂げた神戸の街を走りながら体感してほしい。『ここまで復旧、復興できました』という現状を知っていただくことで、ほかの地域や国の方に感謝を示したい」と話した。コース説明を行った矢田立郎神戸市長は「震災で被害の大きかった長田地区や震災後新しく大学のできたポートアイランドしおさい公園付近など見ているのも楽しめるコース作りをした。多岐に富んで素晴らしいコースになったのでは」とも。
大会コンセプトに「ボランティアマインド」と「ホスピタリティマインド」を掲げる同イベント。イベント当日はポートアイランドに設けるEXPO会場で、「スポーツ版ファッションショー」や兵庫各地域の郷土料理や神戸のスイーツを提供するブースを設けるほか、神戸生まれのジャズコンサートなども行う予定だという。
実行委員会会長の植月正章さんは「神戸マラソンへせっかく起こしいただくのだから、参加者の完走率を高めるため、7時間を制限時間としている。ランナーだけのマラソンではなく、家族や地域で楽しめるイベントになれば」と抱負を語る。