南京町商店街振興組合(神戸市中央区栄町通1)が主催する「中秋節」が9月13日より、神戸南京町で開催される。
中秋節とは、旧暦8月15日の「十五夜」に月を愛で秋の収穫を祝って地の神様を祭る節句で、今年は9月14日。中国では昔から、家族そろって円形に食卓を囲み、欠けのない満月のように丸い食器で食事をし、家族団らんを楽しむという。同時期に中国の伝統菓子である「月餅(げっぺい)」を親しい人へ贈る習慣があり、会場では「中秋節に欠かせない」(同組合)という月餅(400円)の販売も行われる。巨大ガラポンで運試しができる「福球(ふくだま)」(500円)も南京町広場北側で開催する。
開催中、神戸華僑総会太極拳による「太極拳」や、神戸華僑総会民族楽器団華蕾による「中国音楽」、神戸南京町龍獅団による「獅子舞」なども披露。各日のメーンイベントとして参加した子どもにもちを1個提供する「子ども餅つき大会」(13日)、チャイナドレスを着て来場した参加者に限り無料で撮影し写真を提供する「チャイナドレス写真館」(14日)を行うほか、15日には神戸南京町広場で「テレビチャンピオン」中華街対決で優勝した際のオリジナル点心(100円)を限定100個販売する。
同イベントは例年5万人前後が訪れる神戸南京町を代表するイベントで、今回で11回目。家族連れや若いカップルの姿も多く見られ、「獅子舞」や「龍舞」が人気を集めている。同組合担当者は「今回は例年に比べてイベントの開催時間を1時間程度後ろに倒している。本来『中秋節』はお月見なので、イベントや食事を楽しんだ後は月を見ながら夜の神戸南京町も楽しんでほしい」と話す。
今月15日まで(天候によりスケジュールの中止・変更あり)。