芸術と計画会議(C.A.P.)が主催するイベント「日本とインドの音楽 ~笛、笛、笛、篠笛とバーンスリー~」が12月18日、「CAP CLUB Q2」(神戸市中央区新港町4)で開催される。
「現代の日本の音楽に外国音楽の刺激を加えたら、新しい音楽が生まれるだろうか?という問いに対する実験」(同団体担当者)と位置付ける同イベント。縁の遠い西洋音楽ではなく、共通点を持つアジアの音楽と日本の音楽を比較し、共通点を探って合奏を試みる。4回目となる今回は祭りばやしなどでなじみのある篠笛とインド音楽で使われる竹のフルート・バーンスリーを交互に聴き、それぞれの音楽を紹介する。
ゲストに篠笛奏者の森美和子さん、レギュラー出演者としてバーンスリー演奏者のHirosさん、タブラー奏者の田中りこさんを迎える。前回は30~60代の参加者が多く訪れ、「民族音楽一般に興味のある方が毎回多い」(同)という。
今回は、出演者のHirosさんが作る「インドのカレー」(500円)も販売。自宅に著名なインド人音楽家がよく訪れるというHirosさんが作るカレーは「インドのカレーよりおいしい」と評判だという。カレーは当日調理するため要予約。
同団体の下田展久さんは「篠笛とバーンスリーは調律も違いなかなか難しいセッションだが、森さんもHirosさんも専門を他のいろいろな音楽の中に相対化して捉えることのできる素晴らしい音楽家。異種格闘技みたいなセッションは、どちらかの音楽に単に別の楽器で参加するイメージになりがちだが、2人の演奏はおはやしでもインド音楽でもない、しかしアジア的な力のある音楽」とその魅力を語る。「伝統的なものを土台に新しい音楽を生み出す音楽家や聴衆が少しでも増えてくれればうれしい。そのための刺激としての異種格闘技をしている。そんな風に考えると、日本の音楽を再創造しているような醍醐味(だいごみ)が味わえるのでは」とも。
開演は19時(21時終演予定)。料金は2,500円(前売り2,000円)。