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神戸・青少年科学館で「はやぶさ」のカプセル展示-プラネタリウム特別番組も

同展は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から借りた帰還カプセル(レプリカ・模型を含む)7点を展示する

同展は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から借りた帰還カプセル(レプリカ・模型を含む)7点を展示する

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 神戸市立青少年科学館(神戸市中央区港島中町7、TEL 078-302-5177)で1月27日、企画展「おかえり『はやぶさ』帰還カプセル特別展示 in KOBE」が始まった。帰還カプセルの実物展示は昨年より全国を巡回し、兵庫県では初となる。

「はやぶさ」の8分の1模型と「神戸astro(アストロ)クラブ」が制作した実物大模型

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 はやぶさは2003年に打ち上げられ、小惑星「ITOKAWA(イトカワ)」までイオンエンジンを使った飛行で近づき、その表面から物質のサンプル収集を行った。その後、さまざまな困難を乗り越え、予定より3年遅れの昨年6月13日に地球へ帰還。カプセルはオーストラリアで発見された。

 同展は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から借りた帰還カプセル(レプリカ・模型を含む)7点と、教育施設での展示として「ありがとう はやぶさ -宇宙からのおくりもの-」をテーマに、「はやぶさ」をよりわかりやすく理解できるパネルや造作を展示する。

 展示内容は、サンプルを入れるサンプラーコンテナが収められているカプセル本体「インスツルメントモジュール(アブレータのみレプリカ)」、地球からの指令を受け取るカプセル心臓部「搭載電子機器部」、地上に落下する際に衝撃をやわらげる「パラシュート」、大気圏再突入時に背面側からカプセルを守る「背面ヒートシールド」、同じくカプセル本体が燃え尽きないように守る「前面ヒートシールド(レプリカ)」、そしてカプセルの構造を断面図的に示す模型「『はやぶさ』帰還カプセル・カットモデル」。そのほか、「はやぶさ」の8分の1模型や「神戸astro(アストロ)クラブ」が制作した実物大模型、「はやぶさ」がクリアした課題を詳しく説明するパネルなど。

 同館天文グループ学芸員の石井優子さんは「『はやぶさ』は、世界初のチャレンジをたくさんした。先を予測し考え続ければ成功を導くことを7年間の旅を通じて教えてくれた。子どもたちが『はやぶさ』について知ることで宇宙に興味を持ってくれるとうれしい」と笑顔で話す。

 開催中、同館プラネタリウムでは「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-(帰還バージョン ディレクターズカット)」の特別投映を行う。

 開場時間は9時30分~18時30分(31日は16時30分まで)。展示室入館料は、大人=600円、小人=300円。今月31日まで。

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