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神戸・筒井八幡神社の桜は「七分咲き」-今週末見頃か

筒井八幡神社の七分咲きソメイヨシノ

筒井八幡神社の七分咲きソメイヨシノ

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 3月31日の神戸海洋気象台による「開花宣言」から5日目、筒井八幡神社(神戸市中央区宮本通3)のソメイヨシノが七分咲きになり、今週末には見頃を迎える。平年より1日遅く、昨年より11日遅い開花となる。

筒井八幡神社の大鳥居とソメイヨシノ

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 同神社は、平安時代に宇佐八幡宮から勧請(かんじょう)されたと伝えられ、応神天皇(八幡大神)が祭られている。古くから同地には清水が湧き出ており、湧き水に井筒を設けて利用したことから筒井という地名が起こった。その井筒は現在も境内に残っている。阪神・淡路大震災には、大鳥居が倒壊。復旧された大鳥居には、その悔しさを込めて「復興阪神淡路大震災」の文字が刻まれた。

 1974(昭和49)年に神戸市より「市民の森」と認定された同神社境内。南北に通る参道脇に植えられた桜は南から順に見頃を迎えるという。同神社禰宜(ねぎ)の小野裕史さんは「北側に植えられた桜は六甲おろしの冷気が影響して開花が毎年遅れる」と話す。

 同神社境内の桜は「1945(昭和20)年に起こった神戸大空襲の後に植えられた」と小野さん。「ソメイヨシノは種子では増えず、接ぎ木で増やしたもので、数百年の古木になることもあるヤマザクラなどに比べて高齢の木が少ない。これまで見事な花を咲かせた本殿横の桜は、寿命と言われている60年を過ぎ、延命のためにやむを得ず昨年5月に枝を伐採した」と明かした。

 そのほか、区内の桜スポットとして、一宮神社(山本通1)、神戸北野天満神社(北野町3)、北野浄水場跡遊歩道の桜並木(北野町1)、宇治川公園(中山手通7)と宇治川の桜並木、生田川公園(若菜通6)と生田川の桜並木などが挙げられる。

 生田川沿いを毎日通勤で通るという区内在住の松本成治さんは「今年は桜の開花を意識して通勤した。つぼみがだんだん膨らんで花が開いた時はうれしかった。日々観察することで季節を感じることができる」と笑顔で話す。

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