神戸・三宮の阪急西口商店街に4月29日、ピロシキ専門店「Borsi(ボルシ)」(神戸市中央区北長狭通1、TEL 078-332-2775)がオープンした。
同店は元町にある「ボルシ」の2号店。店舗面積は2.5坪、赤い壁面仕上げた店内に黒いカウンター6席を備える。ロシアの伝統的な料理「ボルシチ」の正確な発音「ボルシー」が店名の由来。
神戸に移民したロシア人によって日本初上陸した「ピロシキ」は、長年にわたり神戸の人々に食べ親しまれてきた。「昔は父親がお土産によくピロシキを買ってきてくれ大好きだった。当時、ピロシキといえば『ピロシキ屋』と『パルナス』。慣れ親しんでいる割に神戸でのピロシキの供給が少ないことに気付き、『いっそのこと自分で作ってしまおう』と思った。いざ作ってみると思っていたより時間と手間がかかり、なぜ供給が少ないのかがよく分かった」と同店役員でフードコーディネーターでもある通称・伊達チャエさん。
同店のピロシキは化学調味料を一切使用せず、黒毛和牛や淡路島の契約農場から直送される安全な野菜のみを使う。揚げ油には厳選されたオイルを使い、「脂っこくないヘルシーなピロシキ」を提供する。
主なメニューは、テークアウトもできる「ピロシキ」と「カレーピロシキ」(各180円)、「ボルシチ」(400円)、ピロシキ2個とボルシチを組み合わせた「ボルシセット」(700円)。ウインナーソーセージ(300円)、オリーブオイルサーディン(300円)、ピクルス、スナック(200円~)なども用意。ドリンクは生ビール、麦焼酎(以上350円)、グラスワイン赤・白、ハイボール、芋焼酎(以上400円)、ソフトドリンク(各200円)など。
伊達さんは「上質の食材にこだわり一つひとつを手作りで時間を掛けて大切に作っているので、できあがるまでに3日かかる。まだ認知度は低いが、いろいろな人に食べていただければ。今後も味へのこだわりを追及していく」と話す。
営業時間は10時~22時。