伊達政宗などの武将に扮(ふん)した奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」が7月14日、神戸市役所を表敬訪問した。
復興が進む仙台・宮城、東北への観光を呼び掛ける「伊達武将隊」
市役所を訪れたのは伊達政宗さん、伊達成実さん、片倉小十郎さん、くの一・海さん、足軽組頭・杜野与六さん、仙台市経済局 国際経済・観光部の小関達也さんら6人。
現在仙台市では、東日本大震災後の全国各地からの支援に対するお礼と、復興が進む仙台・宮城、東北への観光を呼び掛けるため、5月下旬から18政令都市を巡る全国キャンペーンを展開。通常、同隊メンバーは仙台城を拠点にPR活動を行っている。
奥山恵美子仙台市長の親書を神戸市産業振興局観光コンベンション推進室の山本猛室長に手渡した伊達政宗さん。「この度は多大なる支援、避難者の受け入れ、お礼申し上げます。阪神・淡路大震災を経験した神戸市の職員やボランティアの方々が今も東北の地でリーダーシップを発揮してくれておる。ありがとう存じまする」とお礼を述べた。
訪問を受けて山本室長は「阪神・淡路大震災の際、神戸の観光産業も落ち込み各地にあいさつへ回った。行って楽しむことが支援につながる。仙台もこの全国キャラバンで各地にラブコールを送ることが非常に重要だと思う。今後も神戸から息の長い支援活動をしたい」と語った。
伊達政宗さんは、「仙台には素晴らしい温泉もある。秋保温泉の『おはぎ』、作並温泉の『温玉ソフト』、定義山の『三角油揚げ』は非常にうまいのだ。8月の七夕祭りにもぜひ来ていただきたい」と熱く語った。「皆の笑顔が我らの元気になる。宮城の観光復興情報を掲載したホームページ『むすび丸だより』が定期的に更新されているので、ぜひ参考にしてお越しいただきたい」とも
最後に、同隊から山本さんに宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」のぬいぐるみが贈られた。山本さんは「神戸も来年のNHK大河ドラマ『平清盛』にちなんで、平家ゆかりのイケメン武将を引き連れ仙台にあいさつに行きたい。戦国の伝説を生で聞けるのが楽しみ」と話し、終始和やかなムードに包まれた。
その後、一行は同市役所横の花時計前に移動。「ずんだもち」という掛け声を聞きつけて集まった通行人との記念撮影などに応じた。