大河ドラマ「平清盛」の放送に合わせて1月21日、清盛ゆかりの地・神戸の観光資源を情報発信する「ドラマ館」(神戸市中央区東川崎町1)と「歴史館」(兵庫区)が観光振興・経済活性化を目的としたイベント「KOBE de 清盛2012」の一環としてオープンした。
大輪田泊会場の歴史館では、清盛が生きた平安時代や神戸港の歴史、福原京に関する遺跡や出土品などを展示。清盛と神戸の結びつきをオリジナルアニメーションで紹介するコーナーも設ける。PRキャラバン隊「神戸・清盛隊」によるグリーティングや来場者との写真撮影も実施。毎週土曜・日曜には、屋外スペースでパフォーマンスを披露する。
ハーバーランド会場のドラマ館では、大河ドラマで実際に使用した衣装や小道具などを展示。腕の産毛まで再現された主役の松山ケンイチさん等身大フィギュアと記念撮影できるコーナー、幻の福原京をジオラマとCGで再現したブース、映像シアターゾーンなど6つのゾーンで構成し、ドラマの世界を多角的に体感できる。
両館では、イベントオフィシャルグッズや特産品なども販売。
オープン当日、歴史館ではオープニングテープカットが行われ「神戸・清盛隊」が演舞を披露。「KOBE de 清盛2012」推進協議会の会長でもある矢田立郎市長は「市を挙げてPRに取り組みたい。おもてなしの心で全国からの観光客をお迎えし神戸の魅力を存分に味わっていただきたい」とあいさつした。
ドラマ館でのオープニングイベントでは、大河ドラマ主演の松山ケンイチさん(清盛役)と深田恭子さん(清盛の妻・時子役)がサプライズ登場し、約800人の来館者を驚かせた。松山さんと深田さんは矢田市長へ直筆サイン入りの来場記念パネルを贈呈。館内を見学した後、ハーバーランドセンタービル地下1階のスペースシアターでトークショーを行った。
松山さんは等身大フィギュアについて「このクオリティーは何なんだ。僕より3倍かっこいいし、オーラが出ている」と話し会場の笑いを誘った。「清盛は当時の常識にとらわれず、型にはまらない生き方で、先進的な人物。そのスピリッツを受け継いだ神戸は、新しいものやファッションを生み出す先進的な街だと思う」とも。深田さんは「神戸はいろいろなものが一つの場所に集中した面白い街。神戸が関わるドラマの後半に期待してほしい」と話した。
開館時間9時~17時。ドラマ館の入場料は、大人=600円、小中学生=300円。歴史館の入場料は、大人=300円、小中学生=150円。両館セット券は、大人=700円、小中学生=350円。「のびのびパスポート」「ひょうごっ子ココロンカード」の提示および小学生未満は無料。開催期間は2013年1月14日まで。詳細はサイトで確認できる。