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「神戸人」中の人が絵本「ヒトおらへん」出版 外出自粛期間の神戸舞台に

SNS「神戸人」の中の人でもある神戸在住イラストレーター川島知之さん

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 SNS「神戸人」の中の人でもある神戸在住イラストレーター川島知之さんが11月4日、自身初の絵本「ヒトおらへん」を出版した。

絵本「ヒトおらへん」の表紙

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 生まれも育ちも神戸の川島さん。京都の美大を卒業後、デザイナー兼イラストレーターとして活動する傍ら、2018(平成30)年6月27日から神戸の魅力を発信するSNS「神戸人」の中の人を担当している。

 「神戸に住む方々に会社のファンになってもらう」ことを目的に勤務先「甲南堂」(中央区港島中町6)の企画として始まった「神戸人」。川島さんが取材、撮影し、フェイスブックとインスタグラムに記事を毎日投稿している。

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛期間、買い出しで外に出た川島さんは、人のいない神戸の街を見て、衝撃を受けたという。「最初は非日常を楽しんでいたが、すぐ寂しさに変わった。同時にその時に感じた気持ちを形に残せないかと考えた。街の風景写真を自分の絵と合わせて絵本にすることを思いついた」と明かす。

 絵本「ヒトおらへん」は、神戸の街から姿を消した人たちを街に住むたくさんの動物が懸命に探すというストーリーになっている。

 仕様は、A5判サイズ、32ページ、フルカラー。価格は、ハードカバー版=1,700円、電子版=500円(以上税別)。「いしだえほん」オンラインショップで販売する。

 川島さんは「神戸に限らず全国の方が『不安』や『寂しさ』、大切な人に会えない『孤独』を感じたと思う。ただ、それには必ず終わりがあって、この先の未来には『希望』や再開の『喜び』があることを絵本を通じて伝えたかった」と話す。

 「現在、神戸でがんばる方々と一緒に商品開発などを手掛けている。今後も神戸を応援し、元気にできるような商品作りやイラスト展覧会などを精力的にやっていきたい」とも。

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