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風呂場でできるセルフケア「手洗いのすすめ」とは?-ボディーセラピスト・かむらさんに聞く

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■ボディーセラピスト

・ボディーセラピストとは?
体のだるさや不調を「少しでも楽になるように改善するリラクセーション」を提供する。生活改善や食生活などもアドバイスしている。

・ボディーセラピストになった経緯
以前、体を壊し、ヨガに出合って改善したことがある。それからはたくさんの方にヨガをしてほしいという思いから資格を取りフィットネスクラブのヨガインストラクターになったが、フィットネスクラブに来られる方が望むヨガと自分が伝えていきたいヨガに温度差を感じたことも。身近な人にこそ伝えたいという思いがあったが「教室に行くのもつらい」と言われたことがあったので、そのつらさをなくすのはリラクセーションなのではないかと考え、勉強し、今年、自宅でサロンを始めた。

・どんな施術をする?
オイルでのリラクセーションをメーンにお客さまの状態に合わせて、指圧・足つぼ・顔つぼ・頭つぼを盛り込み、体のメンテナンス・リラクセーションを提供。

■セルフケアについて

・現代の女性を見て感じること
夏場は短いスカートやショートパンツなどを履く機会が増えるので、ついつい前を歩く女性の足を見てしまう。まず足のラインを見て、次に歩く先のラインを見る。右足と左足が別の2本のラインの上を歩いているか同じ1本のラインの上を歩いているか。1本のラインの上を歩いている方は骨盤の周りについている筋肉を動かせていて、足のラインがきれいだなと感じる方が多い。

鎖骨、脇の下、そけい部、ひざの裏部分にはリンパ節がある。血液は心臓のポンプで押し出されて流れているが、リンパが流れるにはリンパ管のポンプ機能だけでは弱い。筋肉を動かし収縮させることで圧力をかけ、より流れをよくすることが大事。

・自宅でできるケア
お客さまには、意外とむくみやすい夏場にお風呂場でできるセルフケア「手洗いのすすめ」をお勧めしている。

・「手洗いのすすめ」とは?
毎日お風呂で体を洗うときにできるセルフマッサージ。難しくはないが全身なので時間がかかる。タオルでゴシゴシ洗うのではなく、泡を使ってリンパの流れを意識し手で体を洗うというもの。(以下順番)

1.鎖骨周辺
2.脇の下をもみほぐす
3.腕は上にあげて洗う
4.首の後ろから鎖骨へ
5.脇腹から胸へ
6.胸・腹
7.足を開いて腰からそけい部
8.太ももからひざ、ひざ裏をもんでふくらはぎ、足首、足指からそけい部まで
9.背中

お風呂でするセルフマッサージなので毎日続けやすく、肌をゴシゴシとタオルで傷つけることもない。背中も手で洗うため肩甲骨あたりに柔軟性が出て肩こり緩和も期待できる。

自分の体なのに隅から隅まで触ることはあまりない。自分で触ることによってその日その日の自分と向き合ってほしい。日々ケアをすることでリンパが滞りがちな人でも流れが良くなっていく。自分で流すのができない時にはプロに相談していただけたら。

■季節別の過ごし方

・夏場の過ごし方
夏場は暑さで外出を控えたり、熱中症などの危険から普段している運動がおっくうになったりと、運動量が減りがち。涼しい部屋の中でストレッチやエクササイズ、セルフマッサージをするのも効果があるので無理せず運動量を上げてほしい。クーラーに長時間当たっていると自分が感じているよりも体は芯から冷えていることがある。そんな中冷たいアイスクリームやジュースを取りすぎると冷えや下痢などの症状が出ることも。飲み物は常温がよく、ショウガが入っているものなど体を温める効果のあるものをとるのがオススメ。夏場はシャワーで済ませる方も多いと思うが、湯船に漬かって芯からしっかりと体を温めることで筋肉が柔らかくなり、疲れがとれやすくなる。ほかにも血液循環がよくなり、むくみの解消にもつながるなど、体の調子を整える効果がある。

・これから秋冬に向けて
暑さから夏場に運動できていなかった方には、涼しくなる時期に運動を始めてほしい。体力に自信のない方や運動をした経験がない方は急にマラソンやスポーツを始めるよりも「ちょっとした動き」を意識することで変わってくる。「歯磨きをするときはつま先立ち」「エレベーターではなく階段を使う」「電車では座らない」など、ちょっとしたことをトレーニングに変えるだけならすぐに始められる。冬になると体が脂肪をため込もうとするので、秋のうちから運動する癖をつけ、冬も運動するよう心掛けてほしい。

■今後について

・かむらさん自身の今後や目標
いつかは自宅サロンではなく正式にサロンを開き、もっと多くの方へリラクセーションをご提供できたらと考えている。活動を続けることで体が楽になる方が一人でも増えて、皆さんの意識がいい方向へ変わっていけばと思っている。「未病」の重なりで病気になってしまう方もいる。何となく日々を過ごしている方は、自分自身と向き合って自分の体の声に耳を傾けてほしい。

■取材を終えて

「サロン」と聞くと「これは食べてはダメ。この運動は毎日にしなさい」ときつく言われるようなイメージがあったが、かむらさんはこちらの不摂生について「その気持ち分かる」と笑って受け止めてくれる。その上で、女性のバイオリズムの変化と合わせ無理をしない範囲でできることを世間話のように聞かせてくれるのが印象的だ。それにはかむらさんの「真剣には取り組んでほしいけれど、重たくなりたくない」という気持ちがあるのだという。

「目的意識があれば、女性はおのずとやるから」と、やりたくない時に無理に強制はしないのだというかむらさん。「面白く楽しくが前提、気取らず自分のキャラでやっていきたい」と笑顔を見せる。今後も、かむらさんと「kamura therapy」に注目していきたい。

※自宅サロンのため完全予約制。女性限定。予約はメール(kamura_therapy@yahoo.co.jp)で受け付けている。

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