欧州最大手金融グループのHSBC(本社=英ロンドン)は10月24日、神戸・三宮に富裕層の個人向けサービスを専門に行う「HSBCプレミアセンター神戸支店」(神戸市中央区御幸通8)をオープンした。場所は神戸国際会館の1階。
同社は現在首都圏で赤坂、銀座、広尾、丸の内と横浜に店舗を展開しており、10月8日には池袋支店を開設。関西圏初となる神戸支店の開設で、日本全国のHSBCプレミアの支店網は7店舗となった。
総面積820平方メートルの店内には、プライバシーに配慮したコンサルティングルームを計20室配置する。そこでは、1,000万円以上の預け入れが可能な個人をターゲットにリレーションシップマネジャーと呼ばれる専任担当者が、ニーズに合わせた「ウェルスマネジメント・サービス」を提供する。
HSBCグループ香港上海銀行在日代表 兼CEOのスチュアート・ミルンさんは「今日は日本のHSBCにとって特別な日。関西地方への初出店に加え、神戸支店は日本で最大面積を誇る。金融不安が世界を襲う中、力強さと安定を鍵に展開していきたい」と話す。同行は、神戸開港1年後の1869年に神戸に開設したが、戦争、大阪支店との統合などから1973年にいったん神戸から離れた。今回の再出店については、「神戸に里帰りができてうれしい」とも。
式典に参加した矢田立郎神戸市長は、同行の神戸出店について、「35年ぶりの神戸への出店を誇りであり、大変うれしく思う。『神戸にお帰りなさい』と言いたい」とあいさつした。
同日8時30分からテープカットセレモニーが開催され、その後ゲストとして女優の純名りささんも登場。「関西出身の私がHSBC神戸支店の第1号入店者となれてうれしい。資産運用については未知。この機会に勉強したい」とあいさつした。
営業時間は9時~19時。日曜定休。