神戸市勤労会館(神戸市中央区雲井通5)で7月17日、音楽写真家・ケヴィン・ウエステンバーグさんによるセミナーが開催された。主催はCOPLI(地域ICT推進協議会)、専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション、神戸デジタル・ラボ。
カート・コバーン、U2、エミネム、ビョーク、GLAYなど世界のセレブリティーを撮影し続けているウエステンバーグさん。当初は建築家を目指していたが、交流プログラムで訪れたデンマーク・コペンハーゲンでカメラとヨーロッパの音楽シーンに出合い、ロンドンに住みながら音楽写真家としてのキャリアを積み現在に至る。多くのミュージシャンやセレブリティーを撮影し、雑誌やCDジャケットの表紙を飾っている。
19日より神戸ファッション美術館(東灘区)で開催される国内初の個展「セレブの肖像-ケヴィン・ウエステンバーグの視線-」、9月8日より「Gallery TANTO TEMPO」(栄町通2)で開催される個展「Kevin Westenberg Photo Exhibition “Sounds From The Back Stage”」のプレイベントとして開かれた同セミナー。100席を用意し事前予約を受け付けていたが、1週間前には定員に達し、関心の高さがうかがえた。
当日は、専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッションの辻村謙一副理事長が展覧会開催の経緯やケヴィンさんを紹介し、音楽に合わせて展示作品を紹介するショートムービーを上映。その後、神戸ファッション美術館の学芸員・百々徹さんの進行でケヴィンさんへのインタビューが行われ、写真家になった経緯やセレブの肖像を撮影することになったきっかけなどのエピソードが披露された。セミナー後にはケヴィンさんを囲んだ交流会も開催され、参加者からの質問に気さくに答えた。
百々さんは「はるばるロンドンから来てくれたケヴィンを神戸の皆さんがとても温かく迎えてくださりうれしかった。ケヴィンも『こんなに歓迎してもらってハッピーだ』と喜んでいた」と話す。ケヴィンさんは「展覧会場の照明や配置がとても良く、作品を眺めているといろいろな感情がこみ上げてくる。私にとって大きな一歩になる素晴らしい機会になると思う。キャリアの集大成をぜひ多くの方に見ていただきたい」と笑顔で語る。
神戸ファッション美術館の開館時間は10時~18時。水曜休館。入場料は、一般=500円、小中高校生・65歳以上=250円。10月2日まで。詳細はホームページで確認できる。