神戸ハーバーランド高浜岸壁から出航するミュージック・グルメ船「神戸コンチェルト」が7月18日、就航15周年を迎えた。
いかり(アンカー)をモチーフにした「15th.アニバーサリーベンチ」
同船は神戸クルーザー(神戸市中央区東川崎町1)が運航するレストラン船で、1日4便周遊している。総トン数2,138トン、全長74メートル、全幅13メートル、旅客定員604人。通常航海のほか、さまざまな企画プランや船上ウェディングなども実施している。
運航コースは、神戸の街並み、造船所、和田岬、神戸空港、須磨アルプスの山々、明石海峡大橋、淡路島など大阪湾を一望できる「ランチクルーズ」(12時~13時45分)、「ティークルーズ」(15時~16時30分)。神戸港や山のライトアップ、造船所、和田岬灯台、神戸空港、明石海峡大橋や淡路島のライトアップなど大阪湾の夜景を一望できる「ディナークルーズ」(17時10分~18時55分、19時20分~21時5分)。乗船料は大人=2,100円、子ども=1,050円。
15周年を迎えた当日は、記念セレモニーをとして1日子どもキャプテン任命式(キャプテン帽授与)やバルーンセレモニーを開催。ゆるキャラ「はばタン」「コーベアー」「くまモン」も乗船客を出迎えた。
阪神・淡路大震災の後「神戸に希望の光を!」の思いでスタートした同船。オープンデッキには「これまで支えてくださった皆さまへの感謝とこれからも希望の光を皆さまと一緒につないでいけること」を願っていかり(アンカー)をモチーフにした「15th.アニバーサリーベンチ」を設置。西欧では古くからいかりのマークは「希望」の象徴とされ、希望と信頼を託す最終走者は「アンカー」と呼ばれており、「お座りいただく2人の絆が一層強まりますように」という願いも込めた。
同社の南部真知子社長は「震災直後から1年間、この船はシルフィードの名で大阪と結ぶ唯一の定期便として多くの人や救援物資を運ぶために活躍していた。その後、ご縁があって譲り受けコンチェルトとして就航するに至った」と明かす。「記念すべき日にたくさんの皆さんに乗船いただき感激している。神戸は港町。これからも港から元気を送りたい」とも。
現在、「Best of the Best 香港フードフェア」(ランチコース=3,900円、ディナーコース=5,500円、以上乗船料込み)や「大河ドラマ『平清盛』特別記念スイーツメニュー」(1,400円、乗船料別)などの15周年記念フェアも展開している。
予約はインターネット、電話(TEL 078-360-5600)で受け付ける。詳細はホームページで確認できる。