エルビス・プレスリー世界コンテスト優勝者のDWIGHT ICENHOWER（ドワイト・アイゼンハワー）さんが10月13日、神戸三宮の「クラブ月世界」（神戸市中央区下山手通1）で単独ライブを行った。主催は「姫路エルヴィス・メイツ」。

約90分間のステージを熱唱するドワイト・アイゼンハワーさん

　1977年に他界して35年が経過した今でも多くのファンに愛されているエルビス。米テネシー州メンフィスでは、毎年3つのエルビス世界コンテストが開催されており、アイゼンハワーさんは、そのうち「King Of The World Contest」で昨年・今年と連続優勝を果たした。初来日は2009年だが、神戸を訪れたのは今回が初めてという。

　1・2階とも満席になった会場で「ふられた気持ち（You’ve Lost That Lovin’ Feeling）」「ポーク・サラダ・アニー」「ラヴ・ミー」など、約90分間のステージを熱唱。1970年代にラスベガスで行われたステージ「エルビス・オン・ステージ」の様子をアイゼンハワーさんらしくアレンジし再現、会場にエルビスが降臨したかのようにファンを魅了した。

　また、1992年にメンフィスで開催された「Elvis Presley Impersonator Contest」で東洋人初のグランプリを獲得した森泰仁さん、2006年・2007年のエルビス全日本チャンピオンに輝いたパナヴィスこと永田達郎さん、2010年にメンフィスで開催されたコンテスト「The Ultimate Elvis Tribute Artist Contest」日本代表の龍美勇一さん、同コンテスト日本予選に関西では唯一の女性として出場したアンドレともさんも「友情出演」し、会場をさらに盛り上げた。

　メーンMCを務めた森さんは「これまで多くのエルビスを演じるエンターテイナーを日本に呼んだが、今日くらいエルビスの心を感じるライブはなかった。ドワイトの心の中にエルビスを強く愛する気持ちが宿っている」と熱く語った。

　主催者の本條潔さんは「『エルビス・プレスリー像』のある神戸で、年に一度はこのようなイベントを企画したい」と話した。