神戸・新港第4突堤Q2上屋内の「CAP CLUB Q2」(神戸市中央区新港町4)で1月27日、トーク&ミニコンサート「音楽を作る人に聞く~音楽家の耳と脳」シリーズの1回目「フォルマント兄弟に聴く」が行われる。主催は「C.A.P.(芸術と計画会議)」(山本通3、TEL 078-222-1003)。
「音楽を作る人は何を考えているんだろう」「音楽が美しさや面白さを生み出すとしたら、彼らにとって、美や面白さの基準はどこにあるんだろう」などの疑問を作曲者や演奏家に投げ掛けることを趣旨に企画された同イベント。「現代音楽をどう鑑賞すればよいか」「面白いけれどいったいこれは音楽なのか」といつも感じている人たちに向け、3回シリーズで展開する。
シリーズ1回目のゲストは、三輪眞弘さんと佐近田展康さんによって2000年に結成された作曲・思索ユニット「フォルマント兄弟」。2009年には、音声合成による音楽作品「フレディの墓/インターナショナル」で世界最大のメディア・アート国際フェスティバル「アルス・エレクトロニカ」(オーストリア)での受賞も果たした。
出演者はほかに、ピアニストの岡野勇仁さん、義太夫(太棹)三味線奏者の田中悠美子さん。聞き手には、インド音楽演奏・研究家のHirosさんを迎える。
C.A.P.担当者の下田展久さんは「現代音楽や電子音楽、新しい音楽はなんだか面白いけれどよく分からないと思っている人がたくさんいると思う。作曲者や演奏家の意図を聞くことは、新しい音楽を聴衆として一緒に作っていくことにもつながるという現代音楽でしか体験できないもっともエキサイティングな音楽の楽しみ方かもしれない」と話す。
開催時間は17時~19時。料金は、前売り=1,500円、当日=2,000円。予約・問い合わせは、C.A.P.(info@cap-kobe.com)まで。
今後は、2月15日に作曲家の野村誠さん。3月15日には、音楽美学・音楽哲学の椎名亮輔さんをそれぞれゲストに迎える。