デジタル加工機の販売・保守とソフトウエア開発・運用を行う「コムネット」（神戸市中央区港島南町5）は9月2日、国内初となる会員制ものづくり工房「MAKER'S（メイカーズ）」（同、TEL 0120-939-104）をオープンした。

大型レーザー加工機

　400平方メートルのスペースに、デジタル加工機の3種の神器と言われる、レーザー加工機、CNCルーター、3Dプリンターをはじめ、何にでも印刷できるUVプリンターや、デジタル振動カッター、木工加工用、プラスチック加工用、金属加工用、ガラス加工用、紙段ボール加工用、皮革加工用、繊維加工用など、幅広い業界向けに導入されている「ものづくり」のための最新のデジタル機器を用意。手動工具や電動工具などの備品と大型作業テーブルを備え、Illustrator、CorelDRAWなどのグラフィックソフト、2D CADや3D CADソフトなどが自由に使えるスペースも提供する。

　「ものづくりを社業とするお客さまに対して、心から喜んでいただける商品とサービスをソフトウエアとハードウエアの両面から提供し社会に貢献したい」という企業理念から、「メーカーズのためのメーカーズ」をコンセプトに誕生した同施設。DIYで家具作りや手作りの記念品など、自作やオリジナルにこだわりたい個人ユーザーだけでなく、小ロットの生産や開発から製品化までの時間短縮、高額な機械導入が難しい、機械の担当者が辞めてしまったなどの法人ユーザーのニーズにも対応する。

　会費は、設備を1日2時間・月24時間使えるスタンダード会員（月額＝1万3,650円）や学生会員（同＝9,870円）などのプランを用意。会員になるには、利用したい機械設備の講習会（1回＝3,150円～6,300円）の受講が必要で、ライセンス取得後に入会できる。毎週水曜・木曜（10時～11時30分）には、施設見学ツアーとレーザー加工機を使った簡単な講習を受けられる無料見学会も行う（定員6人、先着順）。

　同社の五十嵐晃治社長は「国内で初めて『メーカーズ』というのを作らせていただいたが、これはアメリカなどでものづくりがどんどん国内回帰しているという流れの中で非常に重要な工房になっていくと思う」と話す。「中小企業の中でも国内でものづくりをどんどんやっていきたいという方がたくさんいらっしゃる。そういった方々を底辺から手助けしていく場所にしたい」とも。

　営業時間は10時～22時。