市営地下鉄山手線・大倉山駅の北東に10月1日、病児・病後児保育施設「カンガルー」（神戸市中央区中山手通7、TEL 078-360-0242）がオープンする。運営は「社会福祉法人　神戸真生塾附属小児科診療所　愛こどもクリニック」（同）。

　子育て世帯を支援する観点から、児童が病気などによりほかの児童との集団生活が困難な時期に、保育所などに代わって一時的な保育を行う病児・病後児保育施設。神戸市は同市医師会・医療機関との連携により実施している。同施設のオープンで、市内の病児・病後児保育施設は13カ所目、中央区内では「パルモア病院『パルモア』」（北長狭通4）に続いて2カ所目となる。

　生後6カ月から利用できる同施設。「市内に居住する就学前児童または市内の保育所・園、幼稚園、小学校に通う小学校3年生までの児童」「病気中・病気回復期にあり、他の児童との集団生活が困難な児童」「保護者の勤務の都合、傷病や事故、冠婚葬祭など社会通念上やむを得ない事情により、家庭での育児が困難な児童」の3つの条件を全て満たす児童が利用対象となる。

　利用者は、事前に保育施設へ無料の事前登録の上、利用の際は主治医の診療を受け、「医師連絡票」を記入してもらい、原則として利用前日までに保育施設への直接申し込みが必要。

　市内に住む2歳の長女を持つ女性（30）は「37.5度以上の熱が出ていたり、伝染病にかかっていると治りかけでも保育所には預けられない。何日も続けて仕事を休めないので、回復期にはこういった施設を利用したい」と期待を寄せる。

　保育時間は9時～17時。定員4人。木曜・日曜・祝日定休。利用料は日額2,000円（利用料のほかに食事代・おやつ代など実費負担あり）。