11月17日に開催される「第3回神戸マラソン」まで約1カ月と迫った10月16日、兵庫県公館(神戸市中央区下山手通4)で同実行委員会の2回目の総会が開かれた。
開催準備と大会運営を円滑に行い、事業計画などに関する事項を審議・決定するために開かれた同会。同実行委員会の植月正章会長をはじめ、名誉会長の井戸敏三兵庫県知事と矢田立郎神戸市長など47人が出席し、事務局から開催準備状況などの説明が行われた。
第2回大会からの改善点として、スタート地点の運営の改善、トイレの適正配置、フィニッシュ後のランナー転倒対策、雨天時での大会盛り上げ対策の充実などを報告。ランナーの家族・友人や市民をもてなす「神戸マラソンフィニッシュパーク」の開催をはじめ、神戸市内銭湯の無料入浴や神戸中華割引サービス、沿道応援用のスティックバルーンの配布などを新しく追加し、周辺でのホスピタリティー事業も拡充する。
招待選手・ペースセッターなどには、兵庫に縁があり現在も活躍している選手が参加するほか、ケニア、韓国、西オーストラリア州などの海外選手も参加。ペースセッターは、3時間から5時間ゴールまで6段階に分ける。ゲストランナーは昨年に引き続き1988年ソウル五輪銀メダリストのダグラス・ワキウリさんなど、フレンドシップランナーにはミュージシャンのウルフルケイスケさん、元プロ野球選手で野球解説者の濱中治さん、声優の野中藍さん、神戸ご当地アイドルユニット「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」メンバーらが参加する。関連イベントには、有森裕子さん、朝原宣治さんらがゲスト参加する。
当日は、被災地交流として東北3県(岩手、宮城、福島)のグルメブースを開設。宮城県南三陸町産業振興課による地元名物の販売なども予定する。
井戸知事は「神戸マラソンも3回目を迎えるが、この3回目を皆さんが期待するレベル以上の大会にすることができれば、今後も長期間続けることができる大会になるのでは」と話す。「国内外でもシティーマラソンは人気で、神戸マラソンの特色をどう出していくかが今後の課題。コンセプトである『感謝と友情』と併せて、山と海に挟まれた神戸ならではのマラソンコースであることを徹底してPRできれば」とも。