「鉄塔の美女」の異名を取る港町神戸のランドマーク「神戸ポートタワー」(神戸市中央区波止場町、TEL 078-391-6751)が11月21日、50歳の誕生日を迎え、同日18時から開かれた有志によるサプライズ誕生日会にLEDライトで応えた。
セクシーな「鉄塔の美女」を「好きすぎる」実行委員長の坂野雅さん
世界初のパイプ構造の建造物として1963(昭和38)年11月21日にオープンした同タワー。和楽器の鼓を長くしたような独特の形状から「鉄塔の美女」とも呼ばれ、そのくびれ具合が「セクシーすぎる」と神戸市民から長らく羨望(せんぼう)のまなざしで見られてきた。
当日は、この変わらぬプロポーションを誇る「美女」の誕生日を祝おうと、有志が実行委員会を結成し約200人の神戸市民が中突堤西地区緑地の円形公園に集合。神戸を中心に世界で活躍するアカペラ主体のボーカルグループ「Permanent Fish」によるミニライブに始まり、地元FM局「KissFM」DJのこじまあきこさんとターザン山下さんが生中継で「美女」にインタビュー。その後、真っ赤なメレンゲで作られた「マダムキキの店」特製のケーキと、地元の音楽事務所「神戸AMP」代表の原野史朗さんのギターによるハッピーバースデーの歌で夜空におめでとうの声が響き渡り、お祝いムードはクライマックスへ。
一連のサプライズ企画に、「鉄塔の美女」もLEDライトを7色に光らせ、市民からの質問にも照明の点滅で答えるなどして応じた。今後も神戸のシンボルとして、変わらぬプロポーションの維持を心に誓った夜となった。
「この場所で50年も神戸の街を見守り続けてくれた『鉄塔の美女』の誕生日を祝うという夢がかなって本当にうれしい」と実行委員長の坂野(ばんの)雅さん。「これからも『美女』に見守られながら、もっとすてきな神戸の街にしていけるよう皆で頑張りたい」とも。