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神戸で阪神淡路大震災追悼イベント-竹灯籠に「祈」「愛」などのメッセージ

「神戸関電ビル」では窓の明かりで「1.17」の文字をビル壁面に点灯

「神戸関電ビル」では窓の明かりで「1.17」の文字をビル壁面に点灯

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 神戸市中央区の東遊園地公園で1月17日早朝、神戸市民と神戸市の連携で16回目となる「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催された。

ろうそくに火をともす参加者ら

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 17日で阪神・淡路大震災から丸19年が経過するに当たり、犠牲者への慰霊と鎮魂、震災から生まれた「きずな・支えあう心」を次世代に語り継いでいくために開かれた。同公園近くの「神戸関電ビル」では窓の明かりで「1.17」の文字をビル壁面に点灯した。

 東遊園地グラウンドには縦18メートル、横30メートルの大きさで竹灯籠(どうろう)を「1.17」の形に並べ、5時ごろから参加者が中のろうそくに点灯した。各地から集まった竹灯籠には「祈」「愛」「和」「心」などさまざまなメッセージが書き込まれていた。

 震災が起こった5時46分には参加者全員による黙とうがささげられ、「慰霊と復興のモニュメント」周辺の献花所で遺族や市長らが追悼のあいさつと献花を行った。震災で弟を亡くしたという森祐理さんが「しあわせ運べるように」を歌った場面では、参加者が合わせて口ずさむ歌声が聞かれた。

 式典では遺族の男性が「5時46分は生涯忘れられない。植木職人だった父は震災という厳しい状況の変化に対応できず、95歳で亡くなった。『100歳まで生きる』が口癖だった」と振り返った。神戸市の久元喜造市長は「震災の記憶を風化させることのないよう、国内外に発信していくことが神戸の街づくりに関わるものの使命。安全で安心な街を作る」と決意を新たにした。

 ろうそくの点灯は、17日21時の終了時間まで受け付ける。東日本大震災発生時刻の14時46分と17時46分にも会場で黙とうを行う。

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