新神戸でバーテンダー技能選考会-フルーツ・創作・課題の3部門で争う

開会式では27人の出場者がステージに並んだ

開会式では27人の出場者がステージに並んだ

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 日本バーテンダー協会関西地区本部が主催する「第36回 全国バーテンダー技能競技関西地区本部代表選考会」が2月1日、クラウンプラザ神戸(神戸市中央区北野町1)で開催された。

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 同コンクールは日本バーテンダー協会が行う全国バーテンダー技能競技大会の関西地区本部代表選考会で、「バーテンダーが日ごろの力を発表し、この職業を広く普及させ一般社会に貢献する」(同協会)ことを目的に開催する。フルーツ部門、課題カクテル部門、創作カクテル部門の合計点数で順位を争う同コンクールの出場資格は、満26歳以上(2009年4月1日時点)の「バーテンダー技能検定合格証書」取得者に限り、今回は各支部代表の13人が出場した。

 フルーツ部門は制限時間10分間でリンゴ、グレープフルーツ、縦割りのパイナップル(1/4個)の材料をカットし規定の丸皿に盛り付ける競技。課題カクテル部門は出場選手が事前に配布されたマニュアルに沿って競技し、メジャーカップを使用せずに5杯分の分量を注ぐなど高度な技術が問われる。創作カクテル部門は7種類までの材料を使用して出場選手がオリジナルカクテルを発表する部門。カクテルのネーミングや色、味、製作態度などあらゆる面が審査の対象となる。

 ピンと空気が張り詰めるような緊張感が漂う会場では、7人の審査員による審査が行われた。司会者から「店で同じものを5杯作ることはまずないので、この競技は相当難しい」と説明があった課題カクテル部門の今年の課題カクテルは「カルーソー」。テクニカル、味覚、審査員主観などで順位が決まった。

 総合優勝はベストテクニカル賞を受賞し、フルーツ部門で第2位、課題カクテル部門で第2位、創作カクテル部門でも3位を獲得した池田育代さん。創作カクテル部門で「Jubilee ~心からのよろこび~」というウオツカベースのショートカクテルを作った池田さんは「率直に言うとホッとしている。ここ(表彰台)にいられるのも尽力いただいた方のお陰なので、感謝の気持ちでいっぱい」と受賞の喜びを明かした。

 同日、同会場で「第14回 Jr.C.C.(ジュニアバーテンダーカクテルコンペディション)関西地区本部大会」も開催。今秋ホテルイースト21東京(東京都江東区)で開催される全国大会に向けて14人が出場。1位に選ばれた鳥瀬麻世さんは「初めてのジュニアの大会で賞をもらえてうれしい。自分の中の課題を克服するためにも緊張感を忘れずに頑張りたい」と抱負を述べた。

 審査委員長の高村光有さんは「誰が見ても分かる清潔なユニホームで臨み、マニュアルをきっちり読んでほしい。創作カクテル部門ではネーミングとカクテルとの関連性をもっとよく考えて、シロップの風味に頼りすぎないように」とアドバイス。「ジュニア部門では全体的に練習不足から来る不安感が伝わる。キャリアが短いのもあるが、練習をもっと積むように」とも。

 「第36回全国バーテンダー技能競技大会」は6月7日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で開催される。

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