フェリシモ(神戸市中央区浪花町)の「フェリシモ猫部」が8月28日、初の書籍「猫が教えてくれた大切なこと」を刊行した。発行はあさ出版(東京都豊島区)。
同部は2010年、猫好き社員により発足した社内部活動。週1回、社内の猫好きが集まり「猫と人とがともにしあわせに暮らせる社会づくり」を目標にサイトを立ち上げ、オリジナルの猫雑貨を企画販売している。このほか、地域のボランティア団体と協力し譲渡会の開催、基金活動の呼び掛け、基金付き商品の販売を通じた動物保護ボランティア団体の支援などさまざまな活動を行っている。
同書はフェリシモ猫部のコミュニティーサイトに寄せられた「心温まる猫と人との物語」から、全て実話という28(にゃ)の物語を収録する。売り上げの一部は、飼い主のいない猫を保護するなどの活動費に充てられる。
同部の「猫部長」は「この本を通じて猫たちがますますいとおしくなったら、猫たちの幸せについて思いをはせていただけるのでは」と話す。同部広報担当者は「発足して約4年、部室ともいえるウェブサイトには、活動を応援してくださる方々が毎月5万人も訪れてくださっている。発売前から好評をいただき初版増刷も決まった。この本で、猫たちの幸せについて考える人やきっかけが増えてくれることを願っている」と期待を寄せる。
仕様はB6判、230ページ。価格は1,200円(税別)。