神戸のITベンチャーDmet label(神戸市中央区小野浜町1)は9月4日、国内外のブランドを、ファンのコミュニケーションを通じソーシャルメディア上で拡散・販売していくソーシャルファンコマースサイト「LABEL(レーベル)」を開設した。
「世の中に面白いものを発信していきたい」とCEOの河合敏彦さんとCOOの井土晃彦さん
「いいものが売れるとは限らない世の中を何とかしたいと思ったのがきっかけ」と同社COOの井土晃彦さん。この思いから、同サイトでは「国内外の新鋭ブランドの中から独自の基準で探し出した商品」(同社)をコンセプトやブランドストーリーと共に販売。ユーザーも、コンセプトやストーリーに「共感」したブランドの購入商品についてレビューを書くことで応援でき、実際にそのレビューに「共感」して他の人が商品を購入した場合にも換金可能なポイントが得られる仕組みになっている。
日本の浴衣文化にアフリカのカラフルな色使いを合わせた「SUPER SEVEN」(日本)や、きずや色むらなど本来なら廃棄してしまう部分も使った革のエコバッグを扱う「yucchino(ユッキーノ)」(日本)、自然と腕時計を融合させたいという思いから作られた時計ブランド「Mistura Timepieces(ミスチュラタイムピース)」(カナダ)など約900点をそろえる。実際の商品を見てもらえるようにと、同社近くに予約制のショールーム「LABEL salon」も設けた。
「各個人が自分の感性やセンスを生かして活躍できる環境を作りたいと常々考えていた」と同社CEOの河合敏彦さん。「このサービスが機能することで、ブランドが技術を未来につなげることができ、ファンと共にものづくりを盛り上げるプラットフォームとなれば」と期待を込める。