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神戸の老舗豚カツ店「とんかつ武蔵」、元町本店移転から10周年

「とんかつ武蔵」の「ロースかつ定食」

「とんかつ武蔵」の「ロースかつ定食」

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 神戸・元町にある創業75年の老舗豚カツ店「とんかつ武蔵」(神戸市中央区元町通1、TEL 078-321-0634)が3月20日、元町本店に移転から10周年を迎える。

「えびかつ定食」

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 三宮センター街で創業した同店は阪神・淡路大震災で店舗が全壊。仮設店舗で営業を再開した後、復興した同商店街で営業を続けていたが2005年に同所へ移転した。さんプラザ(三宮町1)、芦屋、西神中央にある同店と同名の店とは別会社。

 店舗面積は108.62平方メートル。テーブル13席、カウンター7席、座敷5席を用意する。茶色と白を基調とした店内はゆったりと食事を楽しめる落ち着いた空間を演出。店名は、看板メニューが「とんかつ」のほか「えびかつ」もあることから、二刀流で有名な宮本武蔵の名を冠した。

 創業当時の味を守るのが使命だと話す社長の川飛満晃さん。「豚の仕入れ先が変われば当然ながら豚の味も変わる。もともとは国産の豚を使っていたが、今の国産の豚では当店の豚カツの味が出せない。琥珀(こはく)色で透明感のある肉質と脂身を持つカナダの豚が当店の豚カツにマッチするため、現在は厳選したカナダ産の豚肉を使っている」と話す。えびかつも季節ごとに3種類のエビを使い分けており、パン粉も同店専用に焼き上げたベーカリーのパンを使用。ソースは自家調合して炊いたオリジナルソースを使う。

 メニューは「一口かつ定食」(1,410円)、「ミンチカツ定食」(1,190円)、「とんかつ定食(ロースまたはヘレ)」、「えびかつ定食」、島根県柿木村から取り寄せるシイタケを使った「えび椎茸(しいたけ)定食」(以上1,970円)などを用意。定食はご飯、赤だし、香の物がお代わり自由。ドリンクは瓶ビール中、生ビール(以上570円)、焼酎(470円)、ワイン(720円)、日本酒(570円)などを取りそろえる。

 川飛さんは「毎年さまざまな試練や喜びがあり、あっという間の10年だった。前の店や先代ではできなかったメディアの出演にも挑戦している。新しいことを取り入れ、いまだに試行錯誤は続くが味だけは絶対に守り続けたい」と決意を新たにする。

 10周年を記念して3月16日~20日、1人1,950円以上の定食注文で「ブタのようじ入れ」を進呈。合言葉はレジで「フェイスブックページに『いいね』を押しているよ」または「とんかつ武蔵のブログを見ているよ」。

 営業時間は11時~20時(土曜・日曜・祝日は20時30分まで)。水曜定休(第5水曜は営業)。

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