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神戸北野ホテルが15周年 日本初のオリーブ園跡地として記念植樹

記念モニュメントを紹介する中西テツさん(中央)、浅木隆子さん(右)、山口浩さん(左)

記念モニュメントを紹介する中西テツさん(中央)、浅木隆子さん(右)、山口浩さん(左)

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 神戸北野ホテル(神戸市中央区山本通3、TEL 078-271-3711)が6月2日、オーベルジュとしてリニューアルオープンしてから15周年を迎えた。

シンボルツリーとなるオリーブの木

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 「美食を愛(め)でる、心豊かなひとときを過ごしていただきたい」をコンセプトに掲げ、日本で初めての都市型オーベルジュ(宿泊施設付きレストラン)として開業した同ホテル。記念日当日は、15周年を記念したさまざまなイベントが行われた。

 1879(明治12)年、フランスから取り寄せたオリーブの苗木550本が山本通3丁目に植えられ、日本でオリーブオイルの製造、果実加工の第一歩を踏み出した。まさに同ホテルの立つ場所が日本最古のオリーブ園「国営神戸阿利襪(オリーブ)園」だったという。15周年の節目として、正面エントランスにシンボルツリーとなるオリーブの木を植樹し、日本初のオリーブ園を再現。「国営神戸阿利襪園跡」と記された記念モニュメントも設けた。

 記念植樹セレモニーでは、1879年に取り寄せた苗木のうち1本であるといわれている日本最古のオリーブの木が残る湊川神社による神事が執り行われた。明治時代の地図や土地台帳などから同オリーブ園があった場所を特定した「インターナショナルオリーブアカデミー神戸」顧問で神戸大名誉教授の中西テツさん、オリーブの木を「まちの友愛のシンボル」と掲げる「北野・山本地区をまもり、そだてる会」会長の浅木隆子さん、同ホテル総支配人・総料理長の山口浩さんによる記念モニュメントの除幕式も行われた。

 セレモニー後に開かれた「15周年記念ティーパーティー」「15周年記念ナイトブッフェ」では、オリーブを使った特別メニューを含むビュッフェが用意され、引き続き6月30日までの平日に同ホテルパティシエ手作りのデザート約20種類などを用意する「開業15周年記念ナイトスイーツブッフェ」(3,500円)を提供する。提供時間は17時30分~21時30分。

 山口さんは「当ホテルは震災後、5年間閉館した後にリニューアルし再オープンできた。15周年で湊川神社さんに残るオリーブの枝を接ぎ木したオリーブの木3本を植えさせていただき、新たな始まりを迎えた。この地域がさらに活性化していくことを心から願っている」と話す。

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