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神戸市立博物館で「大英博物館展」 100作品で「世界の歴史」たどる

神戸市立博物館で開催されている「大英博物館展」の様子

神戸市立博物館で開催されている「大英博物館展」の様子

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で9月20日、「大英博物館展-100のモノが語る世界の歴史」が始まった。

会場の様子

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 人類の文化遺産の殿堂として約700万点に及ぶ膨大なコレクションを誇る大英博物館。同展では、館長のニール・マクレガーさんによる解説で人気を博したBBCのラジオ番組に基づき、8つの全所蔵部門から厳選した100作品を紹介する。

 先に東京都美術館(東京都台東区)と九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開催された同展には40万人以上が来館し話題を集めた。神戸でも、アフリカで作られた最初期の石器から現代のクレジットカードまで、時代と地域を越えて人類200万年の創造の歴史をたどり、「古代エジプトの棺(ひつぎ)」「トナカイの角に彫られたマンモス」「ラムセス2世像」「アウグストゥス帝の胸像」「アラビアの手形奉納品」「モチェ文化の壺(つぼ)(戦士)」「柿右衛門の象」「ビーグル号のクロノメーター」などのほか、「ウルのスタンダード」や「ルイス島のチェス駒」などの教科書や映画で紹介されている名品も展示。音声ガイドプログラムには、俳優・要潤さんが歴史ジャーナリスト役で登場する。

 同展はエピローグ「今、そして未来を語るモノ」として101点目の作品を開催館ごとに検討し、異なる内容の展示を行っている。神戸市立博物館では歴史上重要な文化遺産や公文書の文字情報、画像データを後世に残すためのものとして、近年開発が進められている「石英ガラスの記録媒体」が選ばれた。

 19日に行われた開会式では、神戸市の玉田敏郎副市長をはじめ、大英博物館アジア部部長のジェイン・ポータルさん、ブリティッシュ・カウンシル駐日代表のマット・バーニーさんらがテープカットを行った。

 同展担当キュレーターのベリンダ・クレラーさんは「展覧会の主たる狙いは、ラジオ番組と同じく一つの『モノ』がいかなる形で多様な物語や歴史を解き明かす能力を持っているのかを明らかにしたいということ。『モノ』にスポットライトを当てることによって、物理的にも比喩の意味でもその物語にわれわれは驚き、またそこからいろいろなことに思いをはせることができる。来場される皆さまにも、展示作品一つ一つに対して理解を深めていただき、日々目にしているものや取り巻いているさまざまなものに対しても、そういった観点で関心を持っていただければうれしく思う」と話す。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜は19時まで)。月曜休館(10月12日・11月23日・1月4日・11日は開館、10月13日・11月24日・12月29日~1月1日は休館)。入館料は、一般=1,500円、高大学生=1,100円、小中学生=600円ほか。2016年1月11日まで。

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