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神戸に漆塗り箸扱う新会社「にほん箸」 福井「兵左衛門」と業務提携

約1メートルある「愛のかけ箸」を持つ萩原里美社長

約1メートルある「愛のかけ箸」を持つ萩原里美社長

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 神戸・三宮の磯上公園南側にあるフジ磯辺ビル(神戸市中央区磯辺通2)2階に3月7日、漆塗り箸の製造・販売を行う新会社「にほん箸(ニホンバシ)」(TEL 078-271-2084)が設立された。

福井県産の漆塗り箸

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 塗り箸が特産の福井県小浜市で90年余り箸を製造する「兵左衛門」と業務提携をし、高品質でユニークな箸の製造・販売を展開する同社。一般的な箸のほか、結婚披露宴でケーキカットなどの後、新郎新婦が相手に食べさせる時に使う長さ約1メートルもある「愛のかけ箸」や、プロ野球界を中心に社会人野球や大学野球などで使われ役目を終えた破損バットやバットを作る際にできる端材を再利用して作った「かっとばし!!」なども提供する。

 「安心・安全」を合言葉に「お箸は食べ物です」というポリシーを持ち、口に入る部分には下塗りから仕上げ塗りまで主に自然塗料である漆を使っているという「兵左衛門」の商品。「子育てをしている時、食材にはこだわっていたが、お箸までは気にしていなかった」という生まれも育ちも神戸の萩原里美社長は「兵左衛門」の理念に共感し、より多くの人に安心して箸を使ってもらえるようにしたいと同社を立ち上げた。同社内にはショールームも設け、実際に商品を手に取って見ることができる。

 同社ロゴマークは、新港第四突堤とポートアイランド間に架かる日本初のダブルデッキアーチ型鋼橋「神戸大橋」をモチーフにし、神戸から全国・世界へ食のこだわりを発信。今後は、箸の正しい持ち方やマナーなどのワークショップや箸作り体験などを幼稚園やイベント会場などで展開していくという。

 萩原社長は「箸を使うということが長い歴史の中で日本人独特の美意識や礼儀作法を育んできたと思う。持ち方や使い方が難しい箸の文化がなぜ長く続き残ってきたか、普及活動をしながら追求していきたい」と話す。

 ショールーム営業時間は10時~17時。

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