2メートル×3メートルの大型ディスプレー-篠田プラズマ、今秋製品化へ

篠田プラズマの篠田傳社長と次世代超大画面ディスプレー「SHIPLA(シプラ)」

篠田プラズマの篠田傳社長と次世代超大画面ディスプレー「SHIPLA(シプラ)」

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 超大型薄型ディスプレーの研究開発と製造販売を行っている篠田プラズマ(神戸市中央区港島南町4)は5月7日、等身大表示が可能な次世代超大画面フィルム型ディスプレーの製品化についての記者会見を行った。

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 同社で開発、製品化を行っている大画面ディスプレー「SHIPLA(シプラ)」は、プラズマディスプレーと同様の発行構造を持つガラスチューブとフィルム電極を用いるPTA(Plasma Tube Array)技術を用いたもので、フィルム表示部分の厚さは約1ミリ。昨年10月に開催された「FPD international 2008」で縦1メートル×横3メートルの125型を初公開し、今回の会見では等身大表示が可能な縦2メートル×横3メートルの145型のディスプレーの製品化を発表。報道陣に公開した。

 通常のディスプレーでは100インチ以上になると重さは300キロを超え、電力も約3.000ワットが必要になるが、同製品のフィルム表示部分は1平方メートルで約1.2キロの軽さ。加えて消費電力は1平方メートルあたり約200ワット、縦2メートル×横3メートルのディスプレーでも約1.200ワットと家庭用電力で賄えるのが特徴。

 会見で同社の篠田傳社長は「実際の場所がそこにあるかのように風景や人間を映し出せるディスプレーを作りたかった。それをかなえるには縦2メートル×横3メートルの大きさが絶対に必要だった」と振り返る。「当面は縦2メートル×横3メートルの大きさで考えているが、将来的にはどんどん大きくしていけるように開発を進めていきたい」とも。

 販売価格は1平方メートルあたり300万~500万円を予定しているが、詳細は未定。製品化は今年秋を予定している。

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