食べる 見る・遊ぶ 暮らす・働く

神戸のホテルが人気メニュー「ビーフシチュー」復刻 明治期の味再現

旧オリエンタルホテルの「ビーフシチュー」「コーヒー」を当時のレシピから再現

旧オリエンタルホテルの「ビーフシチュー」「コーヒー」を当時のレシピから再現

  • 18

  •  

 神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区波止場町)3階のラウンジ&ダイニング「ピア」で6月1日、旧オリエンタルホテルの「ビーフシチュー」「コーヒー」の復刻販売が始まった。

ラウンジ&ダイニング「ピア」内観

[広告]

 1870(明治3)年ごろにオープンして以来、料理に定評のある神戸を代表するホテルとして知られてきた旧オリエンタルホテル。1995年の阪神・淡路大震災で被災し閉鎖し、働いていたシェフらは同年7月に開業した神戸メリケンパークオリエンタルホテルへ職場を移した。

 神戸開港150年の記念となる今年、旧オリエンタルホテルの人気メニューであったビーフシチューの当時のレシピが見つかったこともあり、時代を超えて引き継がれてきた「神戸の洋食」と同ホテルが神戸にもたらした食文化をたたえるために、当時の味を知る人たちの協力を得て伝統の味を再現。当時のコーヒーも合わせて復刻した。

 旧オリエンタルホテルのトップレストラン「スカイレストラン」の料理長で神戸メリケンパークオリエンタルホテルの初代総料理長を務めた森光昭さんが残したビーフシチューのレシピと、手書きで残されていたコーヒーのブレンド比率と焙煎(ばいせん)程度を基に「オリエンタル ビーフシチュー」「オリエンタル コーヒー」として提供する。

 旧オリエンタルホテルの総支配人を務め、神戸メリケンパークオリエンタルホテルの総支配人でもあった松下衛さんは「ぜひ神戸の皆さまに、神戸開港を記念して作られた伝統の味をご賞味いただきたい」と話す。森さんは「若いシェフの皆さんが努力を重ねて再現してくれたことに感激している」と感慨深げに語る。

 ビーフシチュー・サラダ・パン・コーヒーのセットで、料金は4,000円(税・サービス料込み)。対象コースのメイン料理としてビーフシチューを選択することもできる。提供時間は、ランチ=11時~14時30分、ディナー=17時30分~21時(ラストオーダー、土曜・日曜・祝日は17時~)。問い合わせはレストラン予約(TEL 078-325-8111、受付時間=10時~21時)まで。12月末まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース