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神戸・三宮の老舗フレンチがメニュー刷新 コースからカジュアルに

「神戸WAKUソース」を持つ「ビストロ WAKU」オーナーシェフの山下和久さん

「神戸WAKUソース」を持つ「ビストロ WAKU」オーナーシェフの山下和久さん

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 神戸・三宮の老舗フレンチ「ビストロ WAKU(わく)」(神戸市中央区加納町3、TEL 078-393-5438)が9月1日、コースからカジュアルメニューへと大幅リニューアルした。

「ビーフブロシェット」

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 鹿児島県出身のオーナーシェフ・山下和久さんが三宮で独立開業したのは1983(昭和58)年。その後は阪神・淡路大震災に見舞われるなど4回移転を繰り返し、現在の場所に落ち着いた。開業当初から気軽なビストロにこだわり「箸で食べる本格カジュアルフレンチ」をうたってきた山下さん。これまではディナータイムにコースメニューを中心に提供してきた。

 同店の料理で使うソース(通称=WAKUソース)は山下さんが長年熟成させたオリジナル。2012年、学生時代からの常連で同店のグリルチキンの大ファンだったという会社員の中崎香世さんが同ソースをもっと広めたいという思いから脱サラし、三宮センタープラザ西館地下にある三宮市場内に同ソースを使ったグリルチキン専門店「ビストロ チキンチキン」(三宮町2)を開店した。この店をきっかけに瓶詰めの「神戸WAKUソース」(680円)が誕生。しょうゆベースの和風で甘い同ソースはどんな料理でも合い家庭でも使いやすいと評判で、今ではリピーターやまとめ買いする客も多い。2016年には、弁当の販売に力を入れた同ソース料理を提供する洋食店「食工房 チキンチキン」(灘区)もオープンしている。

 今回、格式が高いと思われがちなフレンチのコース料理を提供する形態から、若い人でも老舗フレンチのシェフが作るアラカルトをリーズナブルに楽しめる店としてリニューアル。「WAKUソースと肉料理の相性も知ってもらいたい」という強い思いから、同ソースが決め手となるカジュアルなメニューに刷新した。客単価は、これまでの8,000円前後から4,000円程度になるという。

 店舗面積は15坪。カウンター10席、ソファ席12席の半個室を設け、貸し切りにも対応。こげ茶を基調に落ち着いた雰囲気を演出する。

 主なメニューは、「ビーフブロシェット」(1,680円)、「チキンブロシェット」(930円)、「ビーフステーキ(180グラム)」(2,480円)、「ラタトゥイユ」(550円)などを用意。これまで提供していたおまかせコース(8,000円~)も3日前までの予約で提供する。

 ドリンクメニューは、瓶ビール(480円)、グラスワイン(550円)、ボトルワイン(3,500円)、カクテル各種(500円)、ウーロン茶(250円)などをそろえる。

 山下さんは「お酒1杯に1品だけでも気軽に寄っていただけるような店になった。もちろん『神戸WAKUソース』だけを買いに来られるお客さまも大歓迎。このソースでいろんな料理に挑戦して『こんな料理にも合うよ』など、気軽に話しに来ていただければ」と笑顔で話す。

 営業時間は17時~22時。日曜・祝日定休。

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