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技術力の低い人限定ロボコン「神戸ヘボコン」盛況 「最ヘボ賞」3連覇も

左から「Public One」のはじんさん、奇想作家・さこっちょさん、「チームタナゴ」の田名後善人さん、亜紀子さん夫妻と長男・一善くん、「Ageha Base」の植木寛太さん

左から「Public One」のはじんさん、奇想作家・さこっちょさん、「チームタナゴ」の田名後善人さん、亜紀子さん夫妻と長男・一善くん、「Ageha Base」の植木寛太さん

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 神戸・三宮のフードバー&エンターテインメントスペース「Ageha Base(アゲハベース)」(神戸市中央区下山手通2)で8月11日、技術力の低い人のためのロボット相撲大会「神戸ヘボコン」が行われた。

ダリ・イン・ザ・サマーさんのロボット「山根、会長辞めるってよ。」が最ヘボ賞を獲得

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 技術力の低い不器用な人たちが制作したロボットを持ち寄り、トーナメント形式で戦わせて優勝・準優勝・最ヘボ賞を決める同大会。2016年8月に行われた本家ヘボコンの第1回世界大会に出場した日本チーム「チームタナゴ」の田名後善人さん、亜紀子さん夫妻と長男・一善くん。同大会で準優勝したことがきっかけで、2017年2月11日、会場である「Ageha Base」、音楽制作などを行う「Public One」との共同主催で神戸初の自主開催にこぎ着けた。

 3回目となる今回は事前に応募した初参加を含む18組が出場。遠方の人や海外からの留学生など、子どもから大人までが会場に集まり、過去最多の出場者数・観客数となった。

 当日は、羊毛フェルトで作った猫とロボット掃除機「ルンバ」から誕生した奇妙な生き物をSNSで投稿したことがきっかけで国内だけでなく海外でも話題になり、ロイター通信社にも取り上げられた奇想作家・さこっちょさんが出場。新作のロボットで挑み、初戦で敗退するも大いに会場を盛り上げた。「動かなくなったゲーム機『ドリームキャスト』を動かしたい」という思いを込めたりょさんのロボット「DC/DC(直流のDreamcast)」も出場。リアルタイムでSNSに投稿された「のたうち回るゲーム機」の動画の再生回数は約1日で10万回を超え、現在も話題となっている。

 優勝したのは、初めて参加したというたんたんさんのロボット「戦車ロボット」。常連となったバットダディさんのロボット「BDMT(バットダディモービルタンク)」が準優勝に輝いた。技術力が最も低かった「最ヘボ賞」を獲得したのはダリ・イン・ザ・サマーさんが風刺の効いた時事ネタをモチーフにしたロボット「山根、会長辞めるってよ。」。ダリ・イン・ザ・サマーさんは初回から毎回別のキャラクターに扮(ふん)して参加しており、「最ヘボ賞」3連覇となる。

 熱戦を終え、亜紀子さんは「回を重ねるごとに盛り上がる神戸ヘボコン。今回は、会場に入りきらないほどの応募があり、土俵や客席の配置に苦労した。常連の方に加え、ロボット作りやものづくりをしている学生の参加も新たに増え、『神戸のヘボコン』が定着してきていると感じた。いつでも新鮮な驚きと発想を与えてくれる『神戸のヘボコン』。これからも神戸、関西の皆さまと楽しみを共有し、近年盛り上がっているメイカー(ものづくりをしている人たち)とつながり、発展していければ」と総括した。

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