「第8回神戸マラソン」が11月18日に開催され、初出場した神戸・清盛隊の嫡男・平重盛さんとGIONさんが自身の目標タイムを切って完走した。
フィニッシャータオルで記念撮影、左から重衡さん、GIONさん、清盛さん
「感謝と友情」をテーマに、国内外に阪神・淡路大震災の経験・教訓を発信することを目的に2011年から行われている同大会。2万395人の市民ランナーが神戸の街を駆け抜け、コース沿道では約60万人が声援を送った。
昨年、同隊の四男・平知盛さんが震災を経験した神戸を拠点に活動する武将隊だからこそできることとして、「神戸から元気を届けるためにその思いを胸に走りたい」と同マラソンに一般応募。抽選に見事当選した知盛さんは、これまで公にしていなかった自身の病を初めて明かして初のフルマラソンに挑戦し、6時間28分3秒で完走した。
昨年、沿道の応援に駆け付けていた重盛さんとGIONさんが今年は阪神・淡路大震災での経験・教訓の国内外への発信や兵庫・神戸の魅力発信などの開催趣旨に賛同し、大会を応援する「フレンドシップランナー」としての参加が決定。今回のために作った衣装Tシャツを着用して昨年からの思いを引き継ぐ形でスタートラインに立った。
重盛さんは5時間30分の目標タイムに対して5時間26分30秒、GIONさんは5時間の目標タイムに対して4時間48分45秒で見事完走。「神戸で活動する武将隊として仙台・熊本の復興を応援したいという思いと活動を継続し、9月29日に結成7周年を迎えることができたことへの感謝の気持ち」を胸に晴れやかな笑顔でゴールに飛び込んだ。
GIONさんは「初の神戸マラソンは思った以上に楽しめた。フレンドシップランナーとして選んでいただいたので完走するのは当たり前。やはり清盛隊としてのゴールは皆さまにステージを披露すること」と、会場のフィニッシュパークで行われていたステージイベントに登場しメンバーと共にトリを務めあげた。
重盛さんは「フレンドシップランナーという大役を担うことになったからには、沿道で応援してくださっている皆さんやテレビなどで神戸マラソンを見ている人たちに何かを伝えることができればと思いながら走っていた。マラソンはスタートしたらゴールまで止まることなく前に進んでいくもの。目標に向かって進んでいる人、夢を追い続けている人に、『最後まで諦めずにやり切ろう』という気持ちに少しでもなっていただけたらうれしい」と話した。
第9回大会の開催は2019年11月17日を予定する。