レオナルド・ダ・ヴィンチが食べた料理再現企画「復活のレオナルド2019」が3月2日・3日、神戸・北野のイタリアンレストラン「リストランテ トレディチ(Ristorante Tredici)」(神戸市中央区山本通3、TEL 078-231-5770)で開催される。「イタリア文化会館 大阪」後援。
レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年の今年3月3日に、イタリア語で「13」を意味する同店がオープン13周年を記念して行う特別企画。料理作りの名人としても知られるレオナルド・ダ・ヴィンチが食べていた料理や「最後の晩餐」に描いた料理を再現したコースを2日間限定で提供する。
「小さなイタリア」「パスポートのいらないイタリア」などと常連客の間で言われている同店。オーナーシェフの宮澤貴明さんによると、イタリアに興味を持つきっかけとなったカルボナーラとの出合いが人生を大きく変えたという。これまで数えきれないほどイタリアに渡り、行く先々で交流を深め人脈を広げてきた。
イタリアに対する愛と旅先で出会ったすべての人に恩返ししたいと考えた宮澤さん。日本人にイタリアをより知ってもらうきっかけになればと2013年の7周年には料理人を伴ってフランス王家に嫁いだ「カテリーナ・ディ・メディチ」、2016年の10周年には料理界のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれた「クリストフォロ・ダ・メッシスブーゴ」の料理を再現し、今回のイベントはルネサンス3部作の完結編として行う。
宮澤さんは「それぞれの料理を再現するために4年の歳月をかけた」と明かす。国内には情報がないため、イタリアに何度も足を運び、文献や資料、取材から当時により忠実な内容になるよう研究したという。
コース料理(5,000円)は、第一の皿=レオナルドが若き日に見たトスカーナの豊かな自然と風景より「ミネストローネ」、第二の皿=レオナルドの描いた最後の晩餐より「ウナギのオレンジ添えとキリストのパン」、第三の皿=レオナルドの発明より「子羊肉豆添え」。
当日限定のペアリングワイン(追加3,500円)は、第一のワイン=芸術家たちに愛された「Vernaccia di San Gimignano DOCG “Solatio”」、第ニのワイン=パトロンメディチ家より「MONGRANA Maremma Toscana IGT」、第三のワイン=キリストも飲んだ「Amarone della Valpolicella DOCG Classico」。ダ・ヴィンチの人生に影響を与えたワインを用意する。
宮澤さんは「料理は国の文化を知る上での歴史書のようなもの。ルネサンス3部作の完結編となる今回も歴史的・文化的価値が非常に高いイベントになる。料理をきっかけにイタリアについて興味を持ってもらえるとうれしい」と笑顔を見せる。
提供時間は18時30分~。各日限定24席。要予約(定員に達し次第締め切り)。