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神戸の洋食カレー&ビーフシチュー専門店「シオン」が6周年 「幻の味」を復刻

左から、神戸の洋食カレー&ビーフシチュー専門店「Sion(シオン)」店主の一枝淳治さん、旧オリエンタルホテル出身の田本義弘シェフ

左から、神戸の洋食カレー&ビーフシチュー専門店「Sion(シオン)」店主の一枝淳治さん、旧オリエンタルホテル出身の田本義弘シェフ

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 神戸・西元町のユーゼンビル1階にある神戸の洋食カレー&ビーフシチュー専門店「Sion(シオン)」(神戸市中央区元町通5、TEL 078-335-6248)が3月24日、オープン6周年を迎えた。

神戸の洋食カレー

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 1870(明治3)年ごろオープンして以来、料理に定評のある神戸を代表するホテルとして知られてきた旧オリエンタルホテル。1995年の阪神・淡路大震災で被災し閉鎖したことから人気メニューだった洋食カレーとビーフシチューの提供も途絶えてしまった。

 時代を超えて引き継がれてきた「神戸の洋食」と旧オリエンタルホテルが神戸にもたらした食文化をなんとか後世に引き継ぎたいと考えた店主の一枝淳治さんは、同ホテルのシェフを呼び寄せ、現在の手法で「幻の味」を復刻することに成功した。

 店舗面積は25坪。席数は、カウンター席10席、掘りごたつ席14席で、最大20人の貸し切り利用にも対応する。完全禁煙。神戸の「洋」をイメージするレンガと木目を基調とした店内は、オレンジ系をアクセントに清潔感のある落ち着いた空間に仕上げた。

 ランチセットは全てコーヒーもしくは紅茶が付き、「カレーセット(サラダ付き)」(970円)、「ビーフシチューセット(パンもしくはライス、サラダ付き)」(1,400円)。13時からは「まかないハンバーグセット(パンもしくはライス付き)」(1,280円)も提供する。

 前菜とコーヒーもしくは紅茶が付く土曜・日曜限定のディナーセットは、「カレーセット(サラダ付き)」(1,830円)、「ビーフシチューセット(パンもしくはライス、サラダ付き)」(2,270円)、「ステーキカレーセット(サラダ付き)」(3,020円)。単品は、ミニサラダ付きで、「カレー」(970円)、「まかないハンバーグ」(1,280円)、「ビーフシチュー」(1,400円)、「ステーキカレー」(2,160円)を用意する。

 ドリンクは、自然派ワイン各種(グラス=540円、ボトル=3,080円~)、ビール(540円)、ソフトドリンク(370円~)をそろえる。

 カレーとビーフシチューはテークアウトに対応するほか、店内調理のカレーを常温で長期保存ができる特許製法のレトルトパック(200グラム入り=860円)の販売も行う。今後はアコースティックライブなどでの貸し切り利用も行っていくという。

 一枝さんは「母親が亡くなる前に残した『自分ができることをしないのが一番の罪』という言葉が心を動かした。神戸の洋食カレーのソースは、食材を30時間以上煮込んで作るのでかなりの手間がかかり、洋食店の数あるメニューの一つとして提供することはなかなか難しい。当時のシェフは高齢化する一方で、長時間かかる仕込みがどんどん困難になってくる。神戸は新しいものを取り入れて変化しているが、残していくべきものも多いと思う。神戸の洋食カレーとビーフシチューの本当の味を受け継いで守っていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分~14時30分(土曜・日曜=11時30分~14時30分、18時~20時30分)。月曜定休。

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