来春開催の防災音楽フェス「BGM(ビージーエム)スクエア」に向けた企画「花蝶風月(かちょうふうげつ)」が7月11日、神戸・三宮のフードバー「Ageha Base(アゲハベース)」(神戸市中央区下山手通2、TEL 070-5436-4350)で行われる。
防災大学院修士号取得者でボイスパーカッション担当のKAZZさんと、防災士でボーカル&ギター担当のシンガー・ソングライター、石田裕之さんによる神戸発音楽ユニット「Bloom Works(ブルームワークス)」が発起人となって今年4月6日に初開催した同フェス。音楽を通じた防災・減災の啓発を目的に行う同フェスの実行委員会には防災を志す有志の学生などが参加し、フェス当日は約2000人が来場した。
「来春もフェスを成功させたい」「より多くの方に参加してもらいたい」「理念に賛同してくれる仲間を増やしたい」との思いから、毎月気軽に立ち寄れるよう立ち上げた同企画は今年5月から始まり、今回で3度目。学生や「Bloom Works」を知らない人でも防災・減災について語らう仲間を作りたい人が参加しやすいよう、ライブチャージは無料にする。
「笑顔の花(Bloom Works)が蝶(Ageha Base)と出合ってたくさんの実をつけますように」と願いを込めて名付けた「花蝶風月」はこれまで、神戸経済新聞のウエツキチエコ編集長を司会に招き、「Bloom Works」によるライブをはじめ、防災に関するカジュアルなゲストトーク、発表、展示などを行っている。
今回のゲストは、「最後の一人まで」をモットーに災害救援に取り組む支援団体「被災地NGO恊働センター」代表の頼政良太さん。全国各地での支援活動について話を聞く。
新企画として、防災食をアレンジしたスイーツの試食も行う。今回は、保存・携帯を目的とした非常食「乾パン(カンパン)」と缶入り乾パンに同梱するショ糖の大きな結晶「氷砂糖」で作る「カンパンスイーツ」を用意する。
石田さんは「ユニットで開催している毎月のワンマンライブとは違った趣旨のイベントとして行っている。まだまだ企画したてのイベントで周知されていないのが現状だが、初対面の人同士が気軽に交流できる場を目指し継続していきたい」と意気込む。「今年の9月16日には、BGMスクエアを広めるための種(SEED)まき活動第一弾として、KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)でカジュアルなフォーラム、防災ファッションショーなどを行う屋内型のイベント『BGM SEED』を予定している。まずはそこにつなげたい」とも。
19時開場、19時30分開演、21時閉場。ライブチャージ無料(投げ銭制)。要別途飲食代=1,000円。