神戸の「ケンミン食品」(神戸市中央区海岸通5)が4月24日、同社の主力商品「ケンミン焼ビーフン」がギネス世界記録に認定されたと発表した。
「一流シェフ×ビーフンレシピ リレー企画」発案者の小山進シェフ
1950(昭和25)年、台湾出身の高村健民さんが「健民商会」として神戸で創業。中国南部発祥といわれている米から作る麺「ビーフン」のリーディングカンパニーとして「健康(健)を皆さま(民)に」を理念に事業を展開してきた。国内ビーフン市場では約60%のシェアを持つ同社。1960(昭和35)年に発売された同商品が「最も長く販売されている焼ビーフンブランド」として、今年1月31日に登録された。
世界初の味付きビーフンとして誕生以来、「ビーフンを食べたこともない」「作り方が分からない」「作っても失敗する」という客からの課題を解決し、「誰でも簡単にプロの味ができる商品」として評価され、世界販売年間約1500万食を達成している。
同社ホームページ・SNSをはじめ、クックパッドでは「一日一レシピ」として米麺レシピを紹介。全レシピの料理を食べているという高村祐輝社長が過去半年の中から選んだ「社長の勝手にBest1」(4月20日発表)には、70周年のお祝いで神戸・清盛隊の棟梁・清盛さんが考案した「ケンミン焼ビーフン」を使ったレシピ「平家の赤辛!四川麻婆豆腐ビーフン」が選ばれた。清盛さんはツイッターで「1位ありがとうござりまする。実は、ライスペーパーレシピもすでに考えたのでまた送らせていただきまする」(原文ママ)とコメントを寄せた。
今月21日からは、「一日一レシピ」に代わり、各料理界のシェフによる「シェフがつくるビーフンのまかないレシピ」をリレー形式で紹介。「パティシエ エス コヤマ」の小山進シェフが、全国の一流シェフの協力を得ながらつないでいくことを発案した。
レシピで使う「ケンミン焼ビーフン」は、「乾めんで保存ができる」「ベースの味がついており基本的には特別な調味料は不要」「ゆで戻しの必要がなくフライパン一つで調理できる」「冷蔵庫の残りもの野菜が使える」などのほか、短時間で調理ができることから、新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が呼び掛けられ、「自宅で料理をする機会が増えている今にかなっているのではないか」と提案する。