神戸・南京町にある「ゲストハウス神戸なでしこ屋」(神戸市中央区栄町通1、TEL 078-599-7305)が5月1日、オンライン上で宿泊の仮想体験を提供するサービス「オンラインステイ」を始めた。
Zoomを使って行う同サービス。新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月中旬から自主休業をしているゲストハウス代表の池端浩美さんは企画の経緯を「旅行ができない状況でも、オンラインでゲストハウスの醍醐味(だいごみ)である交流を体験してもらい、自宅で旅行気分を楽しんでもらいたいと考えた」と明かす。
参加者は、チェックイン時間の20時に事前に受け取ったURLでZoomに入室。スタッフが南京町広場のライブ映像で参加者を迎える。南京町広場から徒歩約30秒の同施設まで歩いて移動する様子を配信し、到着後はチェックインを画面越しで行う。スタッフが参加者に話しかけながら館内の案内をライブ配信後、参加者同士の交流会を行う。
約1時間45分の交流会では、同施設のスタッフがファシリテーターとなり、参加者の自己紹介とそれぞれの地域についての話を地図やインターネット画面を使って紹介。スマートフォン内の画像を写真共有サービス「Livecanvas」で共有し、それぞれの日常や過去の旅行話をするなど交流を行う。
翌朝のチェックアウト時間には動画付きメールが参加者に届き、そこで同サービスは終了となる。「翌朝のメールで送る動画は、スタッフをはじめ近隣の飲食店店主たちが参加者に向け、『いつか神戸で会いましょう』というお見送りメッセージ。いつか神戸に来てほしいという思いを込めた」と池端さん。
同サービスについて、池端さんは「ゲストハウスの醍醐味である人との交流や、ゲストの皆さんの地域紹介や旅行の写真を共有してもらうことで旅行気分を楽しんでほしい。ここで新しい出会いや人とのつながりを増やしてもらい、いつかゲスト同士がオフラインでもつながり、神戸にも来ていただけるとうれしい」と話す。「今後は海外旅行好きや女性限定などテーマを決めた日程を追加し、より深いつながりが生まれるようにしていきたい」とも。
開催は5月末までの毎日20時~22時(チェックアウト翌10時)。参加費は、1人=1,100円、2人=1,650円(未来に宿泊代として使える1,000円分のチケット付き)。水曜定休。予約はホームページから行う。